腹筋と下肢を鍛える - アイソメトリック運動2009/04/05 17:35

60 兆個あると言われる人間の細胞に、酸素や栄養素などを運ぶ血液の流れが悪くなると病気が起り易くなる。

按摩や鍼灸などによってこの血流を良くしてやることで、病んだ臓器の治癒力は高まる。

血流を司っているのが心臓であることは言うまでもないが、横隔膜と筋肉とがこの心臓の働きを助けている。 横隔膜は腹式呼吸で上下する事によって胸部や腹部の内臓の血液循環を助け、また、筋肉は収縮と弛緩を繰返す事によって筋肉内を走っている血管を収縮したり拡張したりして血行を良くしているのである。

処で、この筋肉の 70% 以上は腰から下に存在しているが、重要な役割を果している胸部や腹部の臓器を保護しているのは背骨とそれを取巻く背筋と腹筋であり、特に腹筋が弱くなると背筋に過剰な負担が掛かり腰痛を起し易くなる。

この様に腹筋や腰から下の筋肉を鍛える事は健康を維持するのに大きく貢献すると言えるのである。 この意味で、腰から下の筋肉を充分に使い、然も脈拍が上昇し過ぎる事なく、誰でも簡単に出来る Walking の習慣を身に付けると良い。

Walking 以外にも手軽に筋肉を鍛える事ができる運動がある。 アイソメトリック運動と言われており、次の様に行うが、各動作はものの 10 秒足らずで充分である。

1) 胸の前で両手を鉤形に組んで、力を入れて両方に引く。

2) 組んだ手を頭の後に廻し、両方に引っ張る。 頚、背筋、胸部の筋肉を引締める。

3) 両手を後頭部に組んで、腹部に力を入れる (腹部の脂肪を取りウェストを引締める効果がある)。

4) 両下肢に力を入れる。

5) 臀部から下肢に懸けて力を入れる。

6) 直立した状態で爪先立ちを繰返す (腹部、下肢、特に、下肢の筋肉を引締める)。

* 3), 4) は椅子に腰掛けても行える。