鍼灸治療とは何か? - (1)2009/12/26 22:08

鍼灸治療とは, 或る一定の法則に従って, 鍼や灸で身体の表面に存在すると言われている 「経穴 (ツボ)」 に刺激を与えて, 病気の予防や治療を行い, 健康の維持・向上を図るものである.

その期待される効果としては,
1) 鎮痛作用
2) 末梢微小血液循環改善作用 (血行の改善)
3) 自律神経系統などへの作用
などを挙げる事ができる.

昔は, 鍼や灸をすると, 風邪を引かないなどと言われ, 病気に対する抵抗力, 自然治癒力などの 「免疫活性」 が高まるとされて来た.

ツボは一定の系列 (気の通路) に分類・整理されているが, この系列を「経絡」 と呼んでいる.

ツボに鍼や灸をすると, その刺激は特定の経絡を通って或る臓器や部位に到達し, その働きを調節し, 身体の恒常性 (ホメオスターシス) を維持する様に作用すると考えられている.

然し, その作用機序については未だに詳細が解明されていない. けれども, 現代医学的な観点からも研究が進められており, 鍼灸治療の作用メカニズムは, 徐々にではあるが, 漸くその秘密の一端が明らかにされようとしている.

よく 「ツボを抑える」 などと言われるが, これは物事の要点を上手く捉える, とか, 肝心な事を心得ている事を意味する.

健康を保ち, これを増進し, 病気を治す上でもこれと同じ事が言える.

ツボとは, 身体に起る色々な症状を治す治療点, 或いは急所の事である. (現在, ツボの数は WHO (世界保健機構) では 361 個と決められている.)
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html
(なお, 診療予約時、「健康小話」 を読んだ, と言って戴いた患者さんは,
初診料が半額になります.)

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