養生訓を読む (4)2010/01/01 02:43

皆さま, 明けましてお目出度とうございます. 今年も 1 年, 宜しくお願い致します.

今年の最初は, 貝原益軒の 「養生訓」 から始めたいと思います.

凡そ人の楽しむべき事三あり. 一には身に道を行い, 僻事なくして善を楽しむにあり. 二には身に病なくして, 快く楽しむにあり. 三には命長くして, 久しく楽しむにあり. 富貴にしても此の三の楽なければ, 真の楽なし. 故に富貴は此の三楽の内に非ず. もし心に善を楽しまず, 又, 養生の道を知らずして, 身に病多く, 其の果ては短命なる人は, 此三楽を得る計 (ハカリゴト) なくんばあるべからず. 此三楽なくんば, 如何なる大富貴を極むとも, 益なかるべし. [巻第一 (22)]

これは "健康論" というよりは, 益軒の "人生論" ないしは "幸福論" と言った箇所である.

富貴は人生の三楽に非ず, 三楽なければ, 幾ら富貴に恵まれようと幸せにはなれないのだ, と断じている.

確かに, 人間たるもの, お金を抱いて墓場に行く事は叶わない. 人生, お金よりも, もっと大事なものがあるでしょうと言うのである.

歌姫, 中島みゆきの歌に 「命に代えても, 守らなければならないモノはなんですか」 と言う歌詞の歌があったと思うのだが, あなたにとって一番大切なものってなんですか?

多くの人にとって, それは "健康", それも, "心身の健康" ではないだろうか?

私だけに限った事ではないと思うのだが, 如何してこんなに具合が悪くなるまで我慢していたのだろう, と思う患者さんにお目に掛かる事が時々ある.

不幸にして, 現在の我が国の健康保険制度では, 我々, 按摩・マッサージ・指圧師, 鍼灸師にとっては, 健康保険が適用出来る疾患は極く限られており, 若干割高な印象を受けるかも知れないが, 西洋医に診て貰った場合も, 薬代まで含めると, 結構, 医者代は馬鹿にならないものである.

まして, 薬を服用する事で, その副作用 (薬害) を否定は出来ないのであるが, 鍼灸に限っては, その様な副作用は先ず心配する必要はない.

東洋医学は, 基本的に身体に優しい治療である事をもっと再認識し, 普段の健康維持に役立てて戴いても良いのではないだろうか.

と言う事で, 今年も東洋医学と健康に関する事を中心に, 感じている事を思いつくまま述べて行きたいと思っております. ご愛読戴ければ幸甚です.
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html
(なお, 診療予約時、「健康小話」 を読んだ, と言って戴いた患者さんは,
初診料が半額になります.)

葉酸は癌リスクを高めるのか?2010/01/08 03:41

これまでにも何度か言及したが, 「甲の薬は乙の毒」 と言う言葉がある. 誰にでも効く薬はない, との意であるが, 薬と言うものの持つ両面性をも言い表している.

詰り, 「薬」 は本来副作用をも伴っているものだ, と言う事実である.

「隂」 と 「陽」, 「光」 と 「影」, モノには必ず両面がある.

例えば, 最近, 以下の様な記事を目にした.

葉酸 (ビタミン B9) を強化した食品を摂取する事で, 先天性欠損症を予防することができるが, 同時に癌リスクをも増大させる可能性のあることが, ノルウェーの Haukeland 大学病院の研究で判明したそうである.
 
1998 年以降, 新生児の神経管欠損症の発生率を減少させるべく, 多くの国で食物の葉酸強化が義務付けられている.

2009 年 10 月の時点で, 世界で生産される小麦粉の 30% を葉酸強化小麦粉が占めており, さらに米国人の約 40% が葉酸サプリメントを栄養補助食品として利用していると言う.

米国医師会誌 「JAMA」 11 月 18 日号に, Haukeland 大学病院心疾患部門の Marta Ebbing 博士が実施した研究結果が掲載されている様だ.

ノルウェー在住の虚血性心疾患患者 6,837 人を対象とし, ビタミン B と心疾患の関係についての臨床試研データを分析している.

被験者は, 葉酸 + ビタミン B12 + B6 服用群, 葉酸 + ビタミン B12 群, ビタミン B6 単独群, プラセボ (偽薬) 群の 4 群に無作為に振分けられ, 1998 から 2005 年までの 7 年間実施され, その後 2007 年末まで追跡調査が行われている.

その結果, 葉酸服用群では癌発症リスクが 21% 増大, さらに, 葉酸を服用した群で癌を発症した患者では341 人中 136 人が死亡し, 葉酸を服用しない群で癌を発症した患者に比べて死亡率が 38% 高かったというもの.

一方, 米 Washington 大学医学部外科助教授の Bettina F. Drake 氏は, この研究について 「重要な短期データを示すものではあるが, この報告によって葉酸強化が人々の健康に及ぼす長期的な利益が打ち消されることはない. 今回の研究で患者が服用した葉酸の用量は、米国で多くの人が摂取する量よりもはるかに高く, 強化食品を使用しても十分に安全な範囲内にとどまる」 と同氏は指摘するとともに, 「癌予防の取り組みとしては, 禁煙をはじめ食事, 運動などが重要であることに変わりはない」 と述べている.

以上の記事からも判る様に, 栄養素と言うものは, バランスの取れた三度の食事で摂取するのが望ましいのであって, 食生活を蔑ろにして, サプリメントに頼り過ぎるのはやはり邪道と言わざるを得ない, と言うのが私の持論である.

何事も過ぎたるは及ばざるが如し, なのである.
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「食べること、やめました」 - 1 日青汁 1 杯だけで元気に 13 年 (森 美智代著, マキノ出版) - (Part 1)2010/01/09 21:54

森さんは, 現在, 大阪府八尾市にある森鍼灸院の院長である. その森さんが如何にして「脊髄小脳変性症」と言う難病を克服するに至ったのか, ご自身の体験を纏めたのがこの本である.

結論は, 本のタイトルになっているので説明は不要であるが, 食事は 1 日に青汁 1 杯だけで元気に毎日を送っているとの事である. 仙人は霞を喰って生きる, とか耳にしたことはあるが, 森さんの食生活は本当に青汁を 1 日に 1 杯飲むだけの様だ.

下記に要点を纏めておいた.

森さんは, 運動機能を司る小脳や脊髄が萎縮し, 次第に運動機能を失って行く難病 (国の認定する特定疾患) 「脊髄小脳変性症」 に罹り, 神経内科医から 「進行を食い止める治療法はなく, 5 年から 10 年の命」 と言われたが, 高校時代に体験した甲田光雄医師の主宰する断食道場を思い出した.

甲田医師を訪ねると, 暫く黙って一生懸命お腹を触ってから 「お腹にガスが溜まっているのが原因だから, 断食して宿便を出せば治る」 と言われ, 森さんは難病の治療を甲田医師の指示に任せる事にした.

甲野医師によれば, 「宿便を出せば, 様々な病気は, 必ず好転する」 のだそうだ.

因みに, 甲田医師は断食や小食療法の先駆的指導者であり, 西勝造氏が 1927 年に確立した独特の体操, 生活習慣, 断食, 生食療法などを実践する 「西式健康法」 の継承者でもある.

断食後の症状の悪化を防ぐべく, 「生菜食の超小食療法」 を開始. これは加熱しない生の食品だけを食べる療法で, 生野菜や果物, 生の玄米粉が中心の食事だと言う.

この断食と生菜食の超小食療法が奏功し, やがて病が癒えた. 難病を克服できた感謝の思いから, 病気で苦しんでいる人々のお役に立ってご恩返しがしたいとの気持ちから, 国家資格である鍼灸師の免許を取り, 鍼灸院を開業したのだと言う.

また, 森さんは, 断食や超小食を繰返す過程で, 「霊的な力」 を出せる様にもなり, 患者さんを眼で見ただけで悪いところのツボ (経穴) が判る様になったとも言う.

生菜食では, 加熱による栄養素の損失・変性がなく, 植物の持つ生命力がそのまま維持されている. 食事の量が少なくなるほど, その 「質」 が問われ, 断食に準ずる様な超小食で身体を養い, 元気を維持して行くには, 最高の 「質」 を持つ生菜食がそれを可能にする事を, 甲田医師は長年の 研究で実証して来たと言う.

やがて, 生菜食でも森さんには摂取エネルギーが過剰になったらしく, 青汁に切替えて行く事になるが, それも一日に 1 回の青汁 (150 g, 摂取エネルギー換算略 50 - 60 kcal) で充分と言う状態になって自然と落着いて行ったのだと言う.

青汁の材料は, 青い葉菜を 5 種類 (例えば, ケール, 白菜, フダンソウ, チンゲンサイ, セロリなど) を, 各 30 g ずつ. それに季節のものなど, その時々に入手し易いものを使って, ミキサーなどに入れ, 青汁にするとの事である.

生菜食や青汁等の小食療法を行うと, 頭がクリアになり, 短い睡眠時間でも元気でいられると言う. この療法のお蔭で鍼灸師の国家試験勉強も難なく突破出来たのだそうだ.

森さんは, 高校時代の「断食合宿」体験で “40 分合掌行” を知り, これがきっかけで, 「手当て」 によるヒーリング力にも目覚めたのだそうだ. 本来誰にでも備わっている筈のものと言われてもいるが、殆どの現代人には失われつつある能力である. 森さんは元々その様な資質が高かったこともあるのだろうと思う.

また, 断食行を続けているうちに 「オーラ」 も見える様になったとの事である.

(Part 2 に続く)
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「食べること、やめました」 - 1 日青汁 1 杯だけで元気に 13 年 (森 美智代著, マキノ出版) - (Part 2)2010/01/11 20:48

森さんは, ご自身の鍼灸治療について, 以下の様に述べている. 

鍼灸治療の何たるか, その一端を示すものとして, 患者さんにとっても興味深いものがあるものと思われる.

また, 東洋医学の奥深さと言うものを窺い知ることも出来るのではないか, と思われるので、以下に紹介したい.

鍼灸には色々な流儀があるが, 森さんが (鍼灸師になるよう勧めてくれた) S 先生から教わったのは 「古典派」 に属する治療法で, 2000 年以上前に中国で書かれた方法に則したもの.

この流派のやり方は, 「鍼を深く刺さない, 痛くない」 と言うのが特徴である.

私たちの体には、「経絡」 と呼ばれる 「気 (一種の生命エネルギー)」 の通り道が走っている.

その要所要所にあるのが 「ツボ (経穴)」 で, よく 「経絡が “線路” だとすると, ツボは “駅” の様なもの」 と言う例えが使われる.

「線路」 の流れが悪くなると, 病気や不調が起る. その時、「駅」 であるツボに働きかけると, 流れが良くなって病気や不調が改善される.

それが鍼灸治療の基本であるが, ツボへの 「働き掛け方」 は流儀によって違うのだ.

現在, 行われている鍼灸治療の多くは, 経絡上のツボに, 深く長く鍼を刺す. その刺激によって, 滞っていた経絡の流れ (気の流れ) を良くする方法である.

然し, 森さんが S 先生から教わったやり方は, 鍼を極く浅く刺しておいて, そこから気を送り込むのである.

鍼は, 気を送るための “導入者” の様なもので, 刺激具ではない. それ故, 深く刺す必要はなく, 痛みもないのである.

ツボの位置を覚えたり, 探したりするのは, 通常, 容易く出来るものではない.

然し, 森さんにとっては, 一度ツボの場所を教わったら後は簡単だった. 何故なら, そこから気が出入りするのが見える様になったからだと言う.

それは 「見える」 と言っても, 半ば 「感じる」 に近い現象だと言う. 体にある経絡そのものも, 川の流れのように感じる事ができるし, その経絡上にあるツボから, 色のついていない空気の流れの様なものが, 息をする様に出たり入ったりしているのが分かるのだそうだ.

経絡の流れと共に, ツボからの気の出入りを眺めて (感じて) いると, まるで 「ここに鍼を打って, 打って」 と言う様に, 激しく上下する様に気が出入りしているツボがある.

そこに鍼を刺し, 施術者の手から気を送り込むのである.

そのツボが 「もっと欲しい」 と言わなくなるまで, 詰り満タンになるのが感じられるまで, そうやって気を送ってやる.

ツボが “満足” するまで気を送ると, それまで緩やかに流れていた経絡の気が, 急に速度を速めてピューっと流れるようになる.

その流れが, それまで充分に行かなかった場所 - 患者さんの弱い所や悪い所 - に到達すると, そこが良くなって来る.

すると, 食べられなかった食事が食べられる様になったり, 眠れる様になったり, お通じがよくなったりする様になる.

人にもよるが, その効果は, 鍼を打った時, 打った日が最高ではなく, 翌日の方が強くなり, 翌々日にピークを迎える.

然し, 症状や病気の元になる習慣などを続けていれば, 当然の事ながら, その後はまた戻ってしまう.

森さんは, ツボが感知出来る様になったので, 鍼を打つ場所探しには苦労しなかったが, 開院当初には, 別の困った問題に直面する.

病気や不調を持っている人は, 如何しても 「邪気 (いわゆる悪い気)」 を発している.

治療家は, その邪気によって体にダメージを受ける事が少なくないのである.

最初の半年, 森さんは, 患者さんの邪気を受けて疲れ, 高熱を出したりした. 熱が出ても普通に治療していたが, ずっとそんな具合なら, 一寸鍼灸師を続けるのは難しいかもしれないとも思ったと言う.

そんな時, 思わぬ処から活路が開けたのである.

実は, 鍼灸学校に行っている時, 森さんは M 先生と言う医師に出会っている.

医学部の学生時代から瞑想などをしていた M 先生は, 医師になってから, 患者さんが症状を説明する前に, 「勝手に自分の手が動いて悪い所を揉む」 と言う経験をしていると言う.

「先生, 何故痛いところが判るのですか」 と訊かれて, 「プロだからです」と答えたのだが, 本当は手が勝手に動いたのであって, 自分の意思ではなかったそうだ.

以来, 医師でありながら, M 先生はこの力を用いた 「按摩」 によって, 患者さんを治す様になったと言う.

一般に言う 「穢れ」 や 「汚れ」 とは, 元々 「気枯れ (キガレ)」 の意味で, 生命エネルギー (気) が枯れている, 詰り, 少ない所に老廃物が溜まる現象である.

お腹なら, 腸を動かすエネルギーが減ると, 便秘を起して宿便が溜まる. 肩のエネルギーが不足すると, 凝りが溜まる.

M 先生は, そう言う部位に何処かから調達したエネルギーを補給し, 按摩で流れを良くして老廃物を取り, 患者さんを治療していた.

M 先生故人の力ではなく, 先生がアースや導入管の様になって, 送られて来る気を患者さんとの間に循環させていたのだ.

そのエネルギーの出所は, 「神様」 「大宇宙」 「超自然」 ...色々な表現が出来るが, 森さんは, 「神様」 と呼んでいる.

M 先生に纏わる不思議な事は, この治療法だけではない.

周囲にいる医師や治療家が M 先生の按摩を受けると, その人たちにも M 先生の 「力」 が移り, 勝手に体が動いて 「循環」 が出来る様になると言う.

鍼灸師になって, 邪気を受けてしまうので困っていた時, 丁度いい機会があり, 森さんも M 先生に按摩をして戴く機会を得た.

80 歳と言うご高齢なのに, 然も, そんなに力を入れていないのに, その時はナイフで切られる様な痛さを感じたと言う.

その治療が終ると, 森さんも 「循環」 による治療が出来る様になったのである.

それまで, 森さんは手当てや鍼灸をする時, 凄く自分で考えて意識し, 脉を診て, 悪いところを調べて治療していた. 意識を集中し, 眼一杯頭を使っていた.

それで疲れも強かったのだが, M 先生の力をお裾分け (?) して戴いてからは, 流れに身を任せると言うか, 「他力無我」 と言う感じの治療が出来る様になったのである.

神様からのエネルギーを受け取って患者さんとの間に作った回路に流し, また自分に戻して循環させると言うやり方が出来る様になったのだ.

自分の出せる気の泉は多寡が知れているが, この方法だと, 大きなエネルギーをガーっと動かせるので, 効果的で治りが早く, 然も疲れないと言う.

これが出来る様になって, 鍼灸師を続けて行く本格的な自信が付いたのだそうだ.

(Part 3 に続く)
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森さんは, 更に不思議な体験と言うか, 超能力とも言える能力を身に付けることになる.

鍼灸院を開く 1 年ほど前, 自宅で, 突然, 自分の手がムズムズして来た. 何故か自分の手が動きたがっていて, 何かを書きたがっていたのだそうだ.

それで鉛筆を持って紙に向うと, 小学校 1 年生が, 字を習う前にする練習の様に, 手がずっと螺旋状の線を描いた. 自分の手なのに変であるが, 自分が動かしているのではなく, 手が勝手に動いたのだと言う.

それから, 「たたたたた....」 とか 「たまたまたま...」 など, 同じ平仮名を連続して書き始めた. これは何だろうと思い, その頃はもう M 先生と知り合っていたので, 平仮名を書いた紙を持参して見て戴くことにした.

すると先生は 「手を貸してご覧なさい」 と言って, 森さんの手を揉み, 「はい, いいですよ」 と離した. その後, 鉛筆を握ると, パーッと手が文章を書き始めたと言う.

これが, 所謂, チャネリング (宇宙や霊界など異なる意識との交信現象) の一種である 「自動書記」 である事を, M 先生が教えて呉れたのである.

自動書記を繰返すようになると, 森さんは M 先生から色々なお話を聞いた事もあり, 自分が 「神様」 と交信しているのだと自覚する様になった. その事で, お世話になった先生がもう一人いるとの事である.

鍼灸学校時代に, 学校で勉強を教わった H 先生がそうだと言う.

その頃には, 自分にオーラが見える事も自覚しており, 森さんは学校の友達にも話していた.

或る時, 友達が 「この鍼灸学校の先生の中で, 誰のオーラが一番綺麗?」と聞くので, 「H 先生がピカイチ」 と答えると, 先生が後で聞いていて 「お前, オーラ見えるのか」 と吃驚された. 「見えます」 と答えると, 「うちの実家に来なさい」 と言うので, 伺うと, H 先生の家は大阪市鶴見区にある神社だった.

H 先生は, 幼少時から神様と話が出来て, 「この家に死人が出る」 「この家に火事がある」 など判っていたそうである.

森さんが自動書記をした紙を H 先生に見せると, 「ここで書いてみなさい」 と言うので, やってみた. すると, パーッと光の風の様なものが来て, 「てっきり邪霊が憑いたかと思ったが, いい神様が降りているらしい. だから残しておく」 と言って呉れたと言う.

いい神様か如何かは, 甲田先生や M 先生にも判る様で, 「いい神様だから大丈夫」 と二人は言ったのである.

因みに, 森さんの話では, 憑いている神様は, その人の心の段階によって決まる様だ. 例えば, 最初は修行していい事を考え, いい神様が憑いていた人でも, お金が沢山入って悪い神様に代わる事もあるのだそうだ.

「だから, 霊能者は心に気を付けないといけない」 と, 森さんは H 先生からアドバイスを受けている.

H 先生は, 離れた所にいる人に 「気」 を送って治す遠隔治療も出来る.

これを行うと, 自分から気が出て行く実感があり, 相手の悪いところから反応が返って来る感じもある. 因みに, H 先生が遠隔治療した不妊症の患者さんは, 少しして, 無事に姙娠されたそうである.

この方法で, 森さんは海外に気を送って治療した事もあると言う. 患者さんの娘さんが仕事でジュネーヴにいて, 高熱があるのに次の日にアフリカに行かないといけないと言うので, 遠隔治療で熱を下げたのだと言う.

(Part 4 に続く)
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