ファーストフードと酸化コレステロール2010/01/25 21:02

食品に含まれているコレステロールの一部は, 調理・加工・保存の過程で, 科学的な働きが活発な活性化酸素や紫外線に晒され, 酸化する.

元々コレステロール自体は細胞を作るのに不可欠な物質であるが, 血中濃度が高くなり過ぎると血管壁に蓄積して動脈硬化の原因となる. 更に, 酸化コレステロールも多くなり, 身体への負担が増す事になる.

コレステロールには食品に含まれるものの外に, 体内で HDL (高比重リポ蛋白質) にくっついて出来る 「善玉」 と, LDL (低比重リポ蛋白質) にくっつく 「悪玉」 とが知られているが, 酸化コレステロールは, 全く別の物質である.

酸化コレステロールは食材を油で揚げたり, 焼いたり, 干したりする際に生ずるものである. 食材中の 1 割程度が酸化コレステロールに変化すると言われる.

ファーストフードの普及に連れて, 日本人の 1 日当りのコレステロール平均摂取量は増加傾向にある. 詰り, 酸化コレステロールの摂取量も増えていると言う事になるのだが, アレルギー反応や動脈硬化, 脂肪肝の原因はこの酸化コレステロールである, との説が米国では報告されている.

子どもには, ファーストフードばかり食べさせず, 出来るだけ和食主体の家庭料理を食べさせたいものである.

ここで注意を要するのは, 幾ら家庭料理とは言え, 電子レンジを多用するのは避けるべきである, と言う点である.

電子レンジを繰返し使用したり, 長時間加熱をすると, 酸化コレステロールがより多く発生するからである.

コレステロールの高い食品を摂る時は, 緑黄色野菜や緑茶など, ベータカロテン, ビタミン C, ポリフェノールやカテキン等の抗酸化食品を同時に摂る様に心掛けると良い.
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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(なお, 診療予約時、「健康小話」 を読んだ, と言って戴いた患者さんは,
初診料が半額になります.)