須川 邦彦著 「無人島に生きる 16 人」 (新潮文庫) を読んで2010/02/04 22:08

明治時代に漁業調査に出掛けて行った帆船 「龍睡丸」 が難破, 16 名の船員が無人島に辿り着き, 最悪の状況から無人島生活を始める.

言うまでもなく, 当時は携帯電話などある筈もなく, 近くを通り掛った船にただただ助けを求めるしか方法がなく, 何時船が通り掛るのかも判らない状況下で, 辛抱強く船の現れるのを待つしかない無人島の生活を送って行く実話である.

通常は, この様な状況に陥ると, 人は落胆したり, 絶望したり, 或いは仲間割れが起きたりすると想定される.

然し, 龍睡丸の 16 人の船員たちは, 船長が中心となって, 各自の役割分担をきちんと割り振り, 何時しか無人島を後にし, 日本に戻る日を夢見て, 何年掛かるか分からない無人島での共同生活を出来るだけ楽しく送ろうとする努力して行くのである.

処で, この無人島での共同生活を楽しく暮して行くために船長が作った約束事が極めて示唆に富んでいる.

1 つ : 島で手に入るもので暮して行く
2 つ : 出来ない相談を言わない事
3 つ : 規律正しい生活をする事
4 つ : 愉快な生活を心掛ける事

以上は, 便利過ぎるとも言える現代生活において, 精神の健全性を保つ上で, 決して無視出来ないものを含んでいると私は思うのだが, 皆さんは如何お考えだろうか?
-----------------------------------------------------------
はり・きゅう・マッサージ トミイ
http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html
(なお, 診療予約時、「健康小話」 を読んだ, と言って戴いた患者さんは,
初診料が半額になります.)

コメント

トラックバック