冷え症対策2010/03/07 21:56

特に思い当たる原因疾患もないのに, 冬になると手足や腰などが冷えて眠れないとか, 真夏でも厚手の下着が手放せないなどという症状を訴える人がいる.

これらは所謂 「冷え症」 で, 断然, 女性に多く見られる. 自律神経やホルモンバランスの乱れに由来する血液の循環障害であると考えられている.

先ず, お奨めするのは, 足首の 「三陰交」 と 「太谿」 と呼ばれるツボを刺激するとよい.

三陰交は, 内踝の最も高い所から指の幅 4 本分上の, 脛の骨の際の部分で, 太谿は, 同じく内踝の最も高い所の後の窪み (内踝とアキレス腱との中間辺り) の部分である. 

この二箇所を両手の親指で左右同時に小刻みに軽く 9 回押してやり, 10 回目にギューッと 5 秒ほど “痛いけれども気持ちがよい (イタキモ)”と言う程度に深く押し込んでやる (「九軽一重」と言う). これを 3 回繰返す.

次なる方法は, 5 本の足指総ての先端中央 (このツボを 「気端」 と呼ぶ) を爪楊枝の丸い頭で 10 秒ほど圧して刺激してやる.

最後にお奨めするのは, 江戸時代から冷え症に良い, とされて来た 「腰湯」 である. これは, 最近, 温泉地などで流行の 「足湯」 と同じもので, 盥の様なものに先ず ”微温湯”を張り, 両足をその中にいれる. 次に, 熱湯を徐々に注ぎ足して行き, 熱くてこれ以上は無理だと思われた時点で熱湯を注ぐのを止める. 凡そ 15 分程度熱湯に足を浸けておき, 充分温まってから足をよく拭いて直ぐ床に入る.

これを毎晩就寝前に行うのである. 人によっては, 布団に横になってから全身に汗を掻く位で, そんな時は勿論, 汗を綺麗に拭き取って下着を着替えなければならない.

また, 日常の食生活の面では, 身体を温め, 血流を改善すると言われている食材である生姜, 大蒜 (ニンニク), 葱 (ネギ) などを多く摂るように心掛けると良いだろう.
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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