山本容子さんが 『鏡の国のアリス』 読解に新説2010/06/25 22:00

最近映画にもなった 『不思議の国のアリス』 はルイス・キャロルの有名な児童文学作品だが, 彼はその続編とも言える 『鏡の国のアリス』 も残している.

『鏡の国のアリス』 はチェスの棋譜を下敷きにして物語が展開して行くのであるが, 鏡の中に入った少女, アリスは川や森を越え, チェス盤でもある世界を奥へ奥へと進んで行く.

銅版画家の山本容子さんは, "鏡の中の世界にはもう一つ鏡があったのではないか", と新しい解釈を提示している. 実に興味ある素晴らしい新説と言える.

山本さんは 「私は版画家だから頭の中の世界が逆転している」 と新解釈着想の背景を解き明かしている. 確かにその様な要因はあるかもしれないが, ストレス社会で, 時間に追われ, 総てに余裕のない生活を送っている多くの人間には思いも及ばぬ発想と言わねばならない. 心に余裕がなければとても思い付かない解釈である.

かつて, この欄で, 関西医科大学心療内科学教授の中井吉英先生の 「精神の健康を保つ秘訣」 について紹介をしたが, 山本さんのように, 既存の固定概念に囚われる事無く, 自由で豊かな発想が出来るのは素晴らしいことである.

心の在り様は、その人の心身の健康をも左右する力を持っている事を考えると, 山本容子さんの様な人が沢山輩出してくれないものかと思う.

機会があれば, 一度, 山本さんに "精神を若々しく保つ秘訣" でも是非披瀝して戴きたいと思うが, 山本さんは, 今後, 作品を通じて今回の新説を表現して行く考えの様である. 楽しみである.
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