健康小話

七情は喜怒哀楽愛悪慾 (ｷﾄﾞｱｲﾗｸｱｲｵﾖｸ) 也. 医家にては, 喜怒憂思悲恐驚と云 (ｲｳ). 又, 六慾あり. 耳目口鼻身意の慾也. 七情の内, 怒と慾との二, 尤 (ﾓｯﾄﾓ) 徳をやぶり, 生をそこなふ. 忿 (ｲｶﾘ) を懲 (ｺﾗ) し, 慾を窒 (ﾌｻ) ぐは易 (ｴｷ) の戒 (ｲﾏｼﾒ) なり. 忿は陽に属す. 火のもゆるが如し. 人の心を乱し, 元気をそこなふは忿なり. おさえて忍ぶべし. 慾は陰に属す. 水野の深きが如し. 人の心をおぼらし, 元気を減らすは慾也. 思ひてふさぐべし. (巻第二 49)

ここでは, 人間の感情には七情と六欲というものが存在するが, 取り分け, 怒と慾の二つは最も徳を傷付けて生を損なうものである, と説いている.

怒りを制して欲を我慢するのは 『易經』 でも戒めにしている位である.

怒りは陽に属し, 火が燃えるようである. 人の心を乱して元気を損なうのはこの怒りである. それ故, この怒りを抑えて忍ばなければならない.

欲は陰に属して, 水が深いようなものである.

人の心を溺らせ, 元気を減らすのは欲である, と.

そう言えば, 斉藤一人さんが次の様に, 面白い事を言っている.

「直ぐ怒る奴は馬鹿だ. この言葉を世界に広げよう. 直ぐ怒る奴は馬鹿だ. 全くその通りです. 直ぐ怒ってはいけませんよ. よく考えてから怒って下さい. 最低 3 日は考えましょう. 3 日間考えても腹の立つ事って滅多にないですよね. 処で, 貴方は 3 日前何を怒っていたか言えますか? そんなもんですよ, 怒りの原因なんて.」

3 日経っても消えない怒りもあるけれど, 殆どは一人さんの言う通りである.

因みに, 東洋医学では, 怒りは, 肝臓の機能を損ねる原因でもあるとされている.

また, 欲については, 「晩節を汚さず」 と言う言葉があるが, 功成り名を遂げた, と思われていた人が, 晩年を迎えて, 人生を踏み外してしまったと言うｹｰｽにこれまで何度遭遇しただろうか.

晩節とは言えないが, 最近ではﾍﾞﾝﾁｬｰﾋﾞｼﾞﾈｽの雄とも崇められたﾎﾘｴﾓﾝを容易に思い浮かべる事ができる.

古くは田中 角栄や金丸 信を思い出す. 欲に溺れて, 人生を踏み外した好例と言える.

小沢ｻﾝも晩節を汚すことのありません様に!
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はり・きゅう・ﾏｯｻｰｼﾞ トミイ
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