消去法2010/09/15 04:32

民主党の代表選挙は結局, 菅さんが勝利した.

国会議員票では僅差だったが、地方の党員やサポーターらの票で大差が付いた.

詰り, "国民の生活が第一" を謳う今の民主党議員の意識が, 如何に "民意" とズレているかを如実に語るものであろう.

この意味で, 小沢サンを神輿に担いだ, 宇宙人の鳩山サンや腰巾着の山岡サンらは猛省せねばならぬだろう.

然し, 民意が, 菅さんを諸手を挙げて, 積極的に支持した, と理解するのは必ずしも正しい考えではないのではないか?.

如何に豪腕であろうと, 一向に政治とカネの黒い疑惑を晴らそうとしない, 鵺 (ヌエ) の様な小沢サンと, 多少腰が退けて, リーダーシップには欠ける菅サンとの間で, 「消去法」 の選択をせざるを得なかったと言うのが実態に近いと考えるべきだろう.

今日から第二次菅内閣の組閣に入るわけだが, 脱小沢路線を貫くも地獄, 脱小沢路線を止めて, "挙党一致" 体制を布くのも地獄, と言った状況で, どんな "適材適所" の人事を行なうのか? 菅サンの真価が問われることになるのだ.

何れにせよ, 権力闘争に明け暮れている間に, 円高対策, 普天間基地問題, 尖閣諸島での中国との軋轢, 曖昧模糊として実態の見えてこない年金問題, 改善がみられない雇用対策, 拉致を含めた北朝鮮問題, 財政再建問題...待った無しの案件が山積している.

庶民である我々とて, 「菅サン, お手並み拝見!」などと暢気な事を言っている状況ではない. 10 年後, 50 年後, 100 年後の日本の将来のために, しっかりと政治の行く末を監視して行かねばならないのである.

とに角, 小沢サンが選択されなかったと言う事は, 即ち, 民主党の議員さん連中ほどには, 国民の精神は未だそれほど 「病んで」 などおらず, 依然として健全性を保っている, と言う証拠なのであろう. 精神科医ならずとも, そう診断できるのではないだろうか.
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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