貝原 益軒の 『養生訓』 を読む (24)2010/10/02 03:08

摂生の七養あり. 是を守るべし. 一には言をすくなくして内気 (ナイキ) を養ふ. 二には色慾を戒めて精気を養ふ. 三には滋味を薄くして血気を養ふ. 四には津液をのんで臓気を養ふ. 五には怒をおさえて肝気を養ふ. 六には飲食を節にして胃気を養ふ. 七には思慮をすくなくして心気を養ふ. 是寿親養老書 (ジュシンヨウロウショ) に出たり. (巻第二 55)

以前, 本欄で横井也有の 「健康十訓」 を紹介したが, これは益軒の 「健康七訓」 とでも言うべきものだろう.

言葉を慎み, 色欲を戒め, 薄味の食事を心掛け, 唾液を呑み込んで, 怒りの感情を爆発させず, 食事は控え目に, あれこれ心配事を胸に抱え込まない事, これが養生に繋がるのだ, と説いている.

明代の医書 『寿親養老書』 にこう書かれている, との事である.

然し, 色欲は本能そのもの故, 戒められる人 (Self-Control の出来る人) はそう多くはないかも知れないような気がする.

また, 一説では, 年を取っても, 性欲を満たす方が, (特に, 女性は, 美貌と) 若さを保てる, との説を唱える人もいるのである.

益軒も 「色欲を絶て」 とは言っていない, 「戒めよ」 と言っているのである.

まあ, ここの所は, 「溺れる事無く, ほどほどに」 とでも解釈しておく事に致しましょうか. (笑い)
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