癌治療の前に歯科検査を2010/10/11 02:36

癌患者は, 手術や抗癌剤治療, 放射線治療などの影響で唾液が減るなど, 免疫力が低く, 口内炎が重症化してしまうなど, 口腔内の合併症が発生し易いと言われている.

発生率は一般的な抗癌剤治療の場合で, 略 4 割, 強い抗癌剤を用いる骨髓移植の場合で約 8 割, 口から咽喉周辺に対する放射線治療では 100 % であると言う.

相当の高率であると言える.

従って, 治療前に, 歯周病の検査や歯石の除去などを行なう事で, こうした合併症を減らせる可能性が高くなると言われているのである.

この様な背景から, 最近, 国立がん研究センターと日本歯科医師会とが, 癌患者への歯科治療で連携し, 口腔内の合併症軽減を目指す事で合意したとの発表がなされている.

本欄でもかつて 「8020 運動」 と題して, 歯の健康の大切さを紹介している.

人間は年を重ねるに連れ, 人生における楽しみ事が減って行く.

日々のエネルギーを補う最も重要な行為が三度の食事である.

入れ歯では, たとえ美味しいものを食べたとしても, 素材の味が判らないと言われている.

癌治療に限らず, 普段から歯の手入れを怠る事無く, 8020 (80 歳にして自前の歯を 20 本以上持っている事) を実現したいものである.
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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