健康小話

本欄では、これまで何度も, 鬱的症状を抱えて辛い思いをしている人が増えていることについて述べてきた.

過日, NHK の番組でもやっていたが, 最近は 「新型鬱」 と称されるﾀｲﾌﾟのものが増加傾向にあるという.

「新型鬱」 とは, 職場への出勤が出来なくなったり, 仕事そのものを遂行して行くことは難しいが, 自分の趣味などは何の支障もなく, 通常どおり行える, と言う, 一見したところ, 「怠け者」 とか 「ｻﾎﾞﾘ屋」 とかしか思えない症状を示すものを称するとの事である.

何れにせよ, その様な症状を自覚したら, 精神科の医師に相談するのがよいのであるが, もっと軽い (ﾌﾟﾁ) 鬱的な傾向になっている時は, 感情のﾌﾞﾚｰｷを司る脳にある, 神経伝達物質 「ｾﾛﾄﾆﾝ」 の分泌が減っているのであるから, 自律神経のﾊﾞﾗﾝｽを整える 「ﾂﾎﾞ圧し」 が有効な場合がある.

具体的には, 自律神経の調整効果を持つ 「百会」, 頭部の血流を改善する働きのある 「完骨」 などは, 所謂, "癒し系に属するﾂﾎﾞ" といわれ, 何れも精神の安らぎをもたらすのに有効である.

心のｹｱにはうってつけとも言える 「百会」 は, 両耳の一番高いところを頭上で結んだ線と, 正中線 (身体の中心線) とが交わる辺りにあり, 指で圧すと凹み, 最も響くところにある.

一方, 脳の疲れを解消する効果のある 「完骨」 は, 耳の後の出っ張った骨 (「乳様突起」 と言う) の後の窪みにある.

日常生活を送る上で, 「これは言ってはならない」 とか 「やってはいけない」 などと, 抑制ばかりしていると, そのﾌﾞﾚｰｷ機能が次第に利かなくなって鬱症状を現すようになる.

従って, 笑ったり, 時には泣いたり, 或いは怒ったり, 感情を素直に表現し, 気分転換する事も大切である.

また, ｾﾛﾄﾆﾝは, ﾄﾘﾌﾟﾄﾌｧﾝと言う, 体内では合成されない "必須ｱﾐﾉ酸" が原料なので, 食物から摂取し, 補ってあげなければならない.

例えば, 豚肉は特にお奨めであり, ﾄﾘﾌﾟﾄﾌｧﾝと結合してｾﾛﾄﾆﾝの生成を促すﾋﾞﾀﾐﾝ B6 が豊富に含まれている.
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はり・きゅう・ﾏｯｻｰｼﾞ トミイ
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