柘植 あづみ 著 『姙娠を考える』 (NTT 出版)2011/02/13 03:20

明治学院大学教授でお茶の水女子大学客員教授でもある著者は, 所謂, ジェンダー研究のフロンティアの一人として, 女性の健康と安全のために幅広く活動を展開している.

『文化としての生殖技術 – 不妊治療に携わる医師の語り』, 『生殖補助医療に関する議論から見る「日本」』 ほかの著作がある.

本書は 「赤ちゃんが生まれること, 生まれないことがその社会や文化において, 如何に意味付けられ, それが一人の女性の人生に如何に作用するか」 を当事者へのインタビューを交えて考察している.

著者は "医療人類学" と言う余り耳慣れない分野の研究者として, 産む性である女性が, どう妊娠・出産と向き合っているのか, 文化, 経済, 政治的に見て, 出産にはどんな意味があるのか, を様々な視点から解き明かそうと試みている.

ちょっと硬質な内容の本ではあるが, 代理出産, 人工授精, 不妊治療など, 特に, 若い女性がこれらの問題をどのように捉えているのか, 参考になる事が少なくない.

Have a nice weekend!
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