放射能汚染について - その 4 (牛乳は飲めない?)2011/03/20 02:29

昨日は, 当初, 6:20 から例の 「計画停電」 が予定されていたため, 時間が制約されていたので, 書き漏らした事がある.

誤解を生ずるといけなので, 補足しておきたい.

チェルノブイリの事故の時, 欧州では 「子供は外にださない, 牛乳は飲まない, キノコは食べない」 と私の友人がメールに書いてきている.

すると, 昨日, 枝野官房長官が, 「福島産の牛乳とほうれん草に, 食品衛生法の放射能基準値を超えた製品が見つかった」 と発表している.

早急に, これらの製品の詳細な履歴が明確にされると思われるので, 汚染の経緯が判明するであろう.

昨日のブログを読んだ方の中には, 即, 「もう牛乳は飲めない!」 などと思い込んだ方も, 恐らくいらっしゃらるのではないと思うので, 念の為, 私の友人のメールについて, 追記しておきたい..

欧州, 特に北欧などでは, 太陽の光を浴びる事が少なく, クル病になる人がいた事から, 伝統的に, 日光浴をする習慣が残っている.

特に, 幼児を連れて散歩をしたりする時など, 暖かい日などは幼児を裸にして連れ出す親もいる.

この様な生活習慣があるため, 敢えて, 子供は外に出さない, と言う事が言われたのである.

また, 欧州における牧畜は, 日本のそれとは根本的に環境が異なる.

青々とした牧草の生えた広大な野原に牛を放し飼いにしているのであり, 日本の様に, 狭い牛舎で飼育し, 餌は配合飼料が主体, と言う環境ではない.

それ故, 肉質も, 日本の様に, ビールを飲ませたりして育てた 「霜降り肉」 の美味しさはない. が, 野性味のあるやや硬い肉質のステーキである.

キノコにしても, 現在スーパーなどで売られている舞茸, エノキ茸, シメジ, 椎茸などは, 殆どがオガクズなどを用いて, 工場で大量生産されたものであり, 野山に分け入って探し当てた絶品の舞茸など, 恐らくは高級料亭にでも行かないと口にする事は難しいだろう.

このようなキノコの大量生産は, 当時, 欧州では未だ普及してはいなかったのである.

以上のような背景があっての対応措置であった.

それ故, 昨日の牛乳やほうれん草については, 製品履歴を正確に把握する事が, 今後の対策としては欠かせないだろう.

「正しい危機感」 を持って 「正しい判断」 を下し, 群集心理に動かされる事無く, 冷静な行動をする, と言う事は, そうそう簡単な事ではない.

何事も, その背景や, 大本の原因などを知らないと理解できない事が少なくない.のである.

が, この事は, 「施術に当っては, 局所のみでなく, 患者さんの全体を診る」 と言う東洋医学の考え方に通ずる処があると考えている.

Have a nice weekend!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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