金町浄水場の水質汚染について2011/03/24 02:42

私の友人が表題の件について, メールで情報を送ってくれた.

情報源は彼女の義兄からのもので, 彼はプリンストン大学で原子力研究に携わり, 名大で常温核融合を研究していた人であるとの事なので, その世界の権威者の一人である.

特に親しい私に Confidential ベースで送ってくれたので, 一応匿名にしておく.

公開するのは, 特に秘密にしておく理由はなく, 寧ろ, 公開した方が有益と判断したからである. 何れ, 昨日の藤林さんレポートの様に, Google などに掲載される事を期待する.

以下, 引用である.

金町浄水場の飲料水が 「放射性ヨード 131 によって 200 Bq/kg」 との汚染が報告されています.

以下に私の考えを書きました.

放射性沃素 I 131 は β 崩壊をして Xe になりますが, その時, 約 600 keV の電子と, 約 600 keV の γ 線を出します.

半減期は約 8 日です.

1 秒間に 1 回崩壊することを 1 ベクトル (Bq) と言います.

報告によると水 1 L でのヨードの崩壊は 200 Bq で, 他の放射性物質 (Cs, Sr, PU,..) は検出されなかったとのことです.

ヨードは水に溶け易い元素ですから, 拡散散布される可能性は高いですね.

人体への影響という意味でのシーベルト (Sv) 単位ではどの位の数量になるかを計算します.

シーベルトは, 放射線が照射したとき, 被爆物質 1 kg の中にどれだけのエネルギーを残すかという単位で, 1 Sv = 1 ジュール (J)/kg のことです.

金町浄水場の水を毎日 500 cc 飲んだとします.

毎日飲んだ水は人間の体から 8 日で入れ替わりますが, 乳幼児の場合は 30 日位体内に留まるので, このような期限は考えないことにして計算しましょう.

沃素は甲状腺に集まる習性がありますから, 被爆体は 50 g の重量しかない甲状腺を対象に計算します.

放射性 I 131 の半減期は 8 日ですから, 毎日飲んだ水の中の沃素 131 が半減期 8 日で減少していくものとして, 365 日間の等比数列の和を計算しますと, 1 年間に体内 (甲状腺) が被爆する放射線量は, 1 日の水分に含まれる放射線量の約 8 倍という計算結果になります.

以上を用いた計算結果を 1 年間の総被曝線量として数値に表しますと 300 μSv となります.

これは日本の自然放射能による 1 年間の平均被曝値の 1/5 以下です.

以上、引用終り.

上記の情報をもとに, 「正しい危機感」 を持って, 冷静沈着な対応が可能になると思う.

勿論, 飲まずに済ませる事ができれば, それに越した事はないが, ペットボトル水の買占めに奔り回るには及ばない, とも言える.

けれども, 安全と安心は違うので, 乳児を抱えている母親は自己の判断に従うのが当然だろう.

Have a nice day!
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