生活不活発病と避難生活2011/04/20 03:04

今, 東日本大震災で避難生活を余儀なくされている人の間での 「感染症」 が懸念されているが, 同様に, 生活不活発病の発症リスクが, 特に, 高齢者については, 心配されている様だ.

生活不活発病とは, 通常, 「廃用症候群」 と呼ばれているもので, 身体を動かさない生活を続ける事が原因となって, 心身の機能低下をきたしてしまう疾患である.

気付かずに症状が進行してしまうと, "寝たきり状態" にもなってしまうのだが, これは, 災害時の長い避難生活者に限ったことではない.

高齢者は転倒して骨折したりしないよう 「安静第一」 と言う考えは禁物であって, 家族は, 高齢者の日常生活が不活発にならない様, 常に気配りをしてやる事が大切なのだ.

庭の花壇の手入れをしたり, シルバーカーなどを活用して, 散歩を心掛けたり, 或いは, 仲間とゲートボールに興じたりと言ったことが大切になってくる.

また, 例えば, 自分の食事は, 好みのおかずを一品程度, 自分で作って貰うなど, 家庭内で一定の役割を担って貰う事も惚け予防の観点からも欠かせない.

繰返しになるが, 生活不活発病は, 体を動かさない状態が続く事によって心身の機能が低下する事である.

肉体的には関節が硬くなったり筋肉が衰えたり, 立ちくらみに襲われたり, と症状は多岐にわたる. 場合によっては, 臓器が弱って食欲不振に陥る例もみられる様だ.

精神的には認知症や鬱症状が表れる事がある.

阪神・淡路大震災以降, 各地で震災被害が起っているが, 高齢者が発症すると一気に心身が衰えて, 寝たきり状態になる恐れが非常に大きい事が統計的に明らかになっている.

生活不活発病, 即ち, 廃用症候群は, 災害による避難生活者に限った問題ではないのである。

Have a nice day!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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