健康小話

過日, 日経に, 大阪大学の田中敏郎准教授らが, 植物成分のﾌﾗﾎﾞﾉｲﾄﾞがｽｷﾞ花粉症の軽減に有効である, との研究成果を纏めた, と載っていた.

特定の種類のﾌﾗﾎﾞﾉｲﾄﾞを服用した人は, 最大の効果が認められたｹｰｽでは, 症状の程度が通常の半分から 3/4 に抑えられたとの由.

花粉症を和らげる新薬開発に繋げたい考えの様だ.

数千種あるﾌﾗﾎﾞﾉｲﾄﾞのうち, 炎症を抑える力が特に強く, ﾘﾝｺﾞやﾀﾏﾈｷﾞ, お茶などに含まれる 「ｹﾙｾﾁﾝ」 に注目.

その一部を加工し, 吸収し易くした 「酵素処理ｲｿｹﾙｼﾄﾘﾝ」 の効果を調べたものであるそうだ.

2007 年から 3 年間, ｽｷﾞ花粉が飛散する 2 - 4 月に 40 - 60 人の患者に 1 - 2 カ月間, 1 日当り 100 - 200 mg をｶﾌﾟｾﾙで投与. 1 週間ごとに目の痒みやくしゃみ, 鼻水などの症状を比べた.

症状が酷いほど高い数値になる点数方式を採用. 最大の効果があった週では, ｶﾌﾟｾﾙ服用者は服用しなかった人に比べ, 07 年は数値がほぼ半分に下がった. 08 年は約 3 割低下, 09 年も約 2 割下がり, 何れも症状軽減効果が確かめられたと言う.

治療薬開発に役立てるほか, 花粉症軽減に繋がる食事ﾒﾆｭｰなども作成する計画だとの事.

花粉症は, 生命に別状はないとは言うものの, その辛さはなった人でなければ分らない.

花粉症の治療法は, 例えば, 「減感作療法」 を初め, 幾つかある.

また東洋医学としても, 鍼や灸で症状を緩和する事が可能である.

が, 何れもこれで万全と言えるものとは言い難い. ﾋﾄには個人差があるからである.

今回の阪大の研究成果も, 症状の大幅な緩和には効果がありそうだ.

が, これで完治できるとまでは行かない様だ.

けれども, 治療法に色々な選択肢が増える事は非常に大事な事である.

Have a nice day!
-----------------------------------------------------------
はり・きゅう・ﾏｯｻｰｼﾞ トミイ
http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html
(なお, 診療予約時、「健康小話」 を読んだ, と言って戴いた患者さんは,
初診料が半額になります.)
往診も承っております.
心や身体に関する悩み事など, お気軽にご相談下さい.
E-Mail : tadashi.fukutomi@tcat.ne.jp
English speaking clients are welcomed!
Oil massage is available!
学割適用始めました!