非常時のサバイバル食 (2)2011/05/29 03:29

一昨日, 車を運転しながらラジオを聞いていたら, 偶然にも, 前回本ブログで紹介した, かの小泉 武夫先生がゲスト出演されていた.

間もなく目的地に到着してしまい, 残念ながら, 番組を全部聴く事は出来なかったのだが...

小泉先生曰く, 全国の酒造家のご子息の多くは "小泉チルドレン" であり, その中には津波で酒造所もろとも流されてしまった教え子もいると言う.

その一人, 鈴木さんという教え子は, ご両親を避難所に送り届けると, 地区の消防団員でもあったため, 直ぐ救助活動に携わってきたのだと言う. 小泉先生はそのような教え子にとても感激しておられた.

そして, 醸造所を跡形もなく津波に持って行かれれてしまい, 教え子は, 酒造りを諦めかかっていたが, 遠く離れた山の上にあった蔵に, 代々受け継いできた酒麹が奇跡的に生き残っていたことを知り, 再び酒造りを決意したのだと言う.

小泉先生は, 「新酒ができたら, オレが名前をつけてやる」 と教え子に約束したとの事.

さて, 昨日と, 重複する処もあるが, 小泉先生は, 豆腐, 特に, "凍み豆腐" を非常食として勧めておられた.

保存が利くうえ, 例えば, ソバツユなどを 3 倍程度に薄め, その汁に5 分も浸しておけば, 栄養満点の食材としてそのまま美味しく食べられるからだそうだ.

また, パラグアイに移住した日系人社会が東日本大震災のニュースを見て, 小泉先生を介し, 早速 100 万丁分の大豆に 1000 万円を添えて送って来てくれたそうだ.

大豆は 「畑の肉」 と言われているほどの高栄養食材で, 小泉先生は, 豆腐も大いに食すべし, とアドバイスしていた.

そして, 沖縄の人は, かつては日本一の長寿県であったが, 今や 21 位にまで転落してしまっていると言う.

それは何故か?

伝統食を食べなくなり, 肉やファーストフードなどが, 沖縄の日常生活でも幅を利かせる様になったからだと言う.

沖縄同様、東北地方には伝統ある郷土料理が, 発酵食品を初め, 沢山ある.

東北の人が粘り強いのは伝統の発酵食品のお蔭でもある, と小泉先生言う.

その東北地方の伝統食を大いに食べ, 健康を損なわずに粘り強く復興に取り組んで欲しい, との趣旨のお話であった様に思う.

最後に, もう一つ, 印象に残った言葉がある.

旅を愛する小泉先生は, 「旅は人の心を開かせてくれるものだ. 心は閉ざすものではない. 被災者の方々も, 決して心を閉ざすことなく, 心を開いて復興に立ち向かって欲しい」.とも仰っていた事であった.

これは被災者に限った事ではない.

どのような人であれ, 「心を閉ざして」 いては幸運の女神は微笑んでくれないのである.

そう, 小泉先生の仰る通りだ! 人間, 心を閉ざしてしまうと, お仕舞だよなあ, と共感を覚えたのである.

Open Sesame! Open your heart!

Have a nice weekend!
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