「ハッケヨイ」 に想うこと2011/07/16 03:26

昨日 「妄想性障害」 について, "記憶に障害はでない" と書いたが, 説明不足の処があったようなので, 追記しておく.

基本的にはそうなのだが, 本人が捉われている事象, 例えば, モノを盗られている, との妄想障害の場合, その盗られたモノについての記憶には障害が出る.

これは, 認知症の場合と現象は同じで, 親しい家族の誰かが犯人と疑われたり, 或いは, 後日, 別の場所から見つかったり, と言う事が繰り返される.

また, これを指摘すると, 自分に都合よく記憶を解釈し治したり (例えば, 犯人が返して来た, とか), 都合の悪い情報は, 無視したり, 認めるのを拒否したりもする.

捉われている妄想に関連する事実のみが, 記憶から, まるで 「欠落」 してしまっている様なのである.

この様な症状が現れる, という事は知っておいて欲しいので, 付記しておかねばならないだろう.

さて, 八百長問題で大揺れに揺れた大相撲が再開され, 大関の魁皇が 1046 勝と言う, 素晴らしい新記録を達成した.

白鵬の 8 連覇や琴奨菊の新大関誕生なるか, など, それなりに話題はあるが, 肝心の 「八百長」 問題は解決したと言えるのだろうか?

私は, 未だ解決には程遠いとの見解に立っている.

相撲社会そのものの本質が何も変っていないからである.

協会としては幾つかの対策を講じた様だが, どうも, 「これで万全」 と言える様な対策とは思えない.

そもそも, 部屋制度, 年寄株制度など, 相撲界の組織自体にまで踏み込んだ改革が為されてはいないのだ.

「八百長相撲」 と言う言葉が成句になっている様に, 相撲は, 大分昔から 「八百長」 問題が取り沙汰されてきた.

そもそも, 大相撲は, 純粋の 「スポーツ」 とは言い難く, 演芸と同じく 「見世物 」, 詰り, 「興行」 である点も 「八百長相撲」 を生む遠因となっている, 歴史的経緯も関係している..

が, その都度, 相撲協会は曖昧模糊とした対応策でお茶を濁してきたのである.

然し, 違法賭博問題で摘発された携帯電話のメール記録から, 最早, 言い逃れできなくなった訳である.

このため, 流行言葉で言えば, 「相撲の見える化」 言い換えれば, 「スポーツ化」 が為されなければならないのである.

処で, 相撲では行司が 「ハッケヨイ ノコッタ, ノコッタ」 と掛け声を懸けて, 力士に気合を入れる.

この 「ハッケヨイ」 とは, どう言う意味であるかご存知であろうか?

もともとは 「発揮揚々」 と言う意味らしい.

即ち, もっと力を発揮して頑張れ, 頑張れ, と力士に 「気合」 を入れているのである.

大相撲と言う国民的伝統行事は, 土俵際で辛うじて 「ノコッタ」 のであるから, 力士も部屋の親方たちも, これ以上, 伝統に胡坐をかく事は許されない.

心機一転 「発揮揚々」 しなければ, 土俵際の大逆転はもうあり得ないと肝に銘ずべきだろう.

Have a nice weekend!
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