朝寝坊の蛋白質2011/11/02 01:50

かつて, 本ブログで 「早起きの達人」 になるコツなるものを紹介した事がある.

早起きするには, それなりのコツがあるからである.

然し, 早起きが苦手な人は, どうも生活習慣の乱れだけが原因でもなさそうなのである.

過日, 京都大学の岡村均教授らが, 朝寝坊に関る脳内蛋白質を発見した, とのニュースが眼に止まった.

岡村教授らは, 体内時計の役割を果す細胞が集まる脳内の部位 「視交叉上核」 だけで見られる蛋白質 「RGS 16」 に着目, 働きを調べた.

すると, RGS 16 は朝の 1 - 2 時間だけ特定の蛋白質と結合し, 細胞内に信号が入る状態にしていた.

この信号をきっかけに, 視交叉上核にある細胞の体内時計が動き出していた, との事.

また, 遺伝子組み換えにより, RGS 16 のできないマウスは, 体内時計が遅れて働くことで, 朝寝坊をするようになった.

この蛋白質に作用する化合物などを探索していく事で, 時差ボケや睡眠障害などを予防する新薬の開発に役立つ可能性があるという.

「体内時計」 を Sarcadian Rhythm と言い, 胃や肝臓など, 色々な臓器も固有の体内時計を有していることについても本ブログで紹介しているが, それぞれの体内時計に作用する固有の蛋白質も存在しているのではないか, と考えられる.

Have a nice day!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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