認知症にならないためには?2011/11/13 02:35

ご承知とは思うが, 生活習慣病は認知症を惹き起し易い.

例えば, 高血圧や糖尿病はアルツハイマー型認知症のリスクを高めるし, 脳梗塞や脳出血などは脳血管型認知症を招く最大の原因なのである,

以上は, 鳥取大学医学部保健学科教授で, 日本.認知症予防学会理事長でもある浦上克哉先生の主張でもある.

肥満やバランスの良くない食生活, 運動不足, 喫煙などは, 生活習慣病を招くと言われている.

従って, 認知症にならない様にするには, 先ず何よりも, 生活習慣病に罹らない事である.

浦上先生は, 「食生活ではなるべき多くの食品を食べ, バランス良く栄養を摂る事が大切. 肉を控えて, 魚の割合を増やし, 脂質や糖質, 食塩を摂り過ぎない様に心掛ける」 事が, 生活習慣病を予防する上で大切だ, とアドバイスしている.

これを食べれば認知症を予防できる, と言う食材はなかなか見当たらない.

「青魚に含まれている DHA や EPA が脳の働きを良くする事は周知の事実だが, それが即, 認知症の予防に効くと言う訳でもない」 との事.

然し, 以下に挙げる幾つかはそれなりの効果が期待できる様だ.

(赤) ワインに含まれているポリフェノールは, アルツハイマー型を招くアミロイドβ蛋白の脳内沈着を防ぎ, レスペラトロールと言う成分は, 記憶を司る脳の海馬の神経細胞を活性化する, と言われている.

DHA (ドコサヘキサエン酸) と EPA (エイコサペンタエン酸). これらは中性脂肪を減らす効果がある事で知られているが, DHA を摂取するとアミロイドβ蛋白の脳細胞への沈着は 4 割減少するとみられている.

アルコールは少量なら, 全く飲まない人に較べ, 認知症の発症率は 4 割減少すると言われている. アルコールの種類は問わない.

ビタミン C と E とは, アルツハイマー型の発症リスクが 2 割程度下がると考えられている. 但し, 少量では駄目で, 沢山摂取する事があ必要.

アスピリンの抗炎症成分がアミロイドβ蛋白の沈着を抑制すると期待されている.

トリゴネリンは生のコーヒー豆に多量に含まれている成分だが, 神経細胞を活性化すると言われている.

残念乍ら, インスタントコーヒーや深煎りコーヒーには殆ど含まれていないとされ, 低温焙煎コーヒーが良い様だ.

なお, 浦上先生はアロマテラピーの効果に着目しているとの事.

何故なら, アルツハイマー型認知症は, 物忘れが酷くなる前に, 匂いが分らなくなる事が知られており, アロマオイルを用いて脳神経を刺激すると, 嗅神経に直結している脳の海馬への刺激も起きる.

これにより, 海馬の機能が恢復する可能性が高まるのである.

昼間はローズマリーとレモン, 夜間は真正ラベンダーとスイートオレンジのオイルをブレンドしたものがお勧めであるとの由.

アロマオイルを芳香器などに垂らして芳香浴を楽しむ習慣をつけると良い様だ.

実際に試してみた実験では, 特に, アルツハイマー型認知症の患者で症状の改善が見られた, と浦上先生は言っている.

Have a nice weekend!
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