生命誕生の神秘2012/03/12 03:14

大阪府済生会中津病院の, 森山 明宏産婦人科部長は, ボランティア活動として, 刑務所や少年院で, 生命誕生の神秘や, 姙娠・出産などの重要性, 大変さなどを, 特に, 女性受刑者たちに語っていると言う.

受刑者たちが自分の命, 他人の命に拘らず 「いかに命の大切さを考えていなかったか」, 更生していく上で 「自分は凄い確率で生まれてきたのだ」 と言う事の理解を深めて貰うために, 以下の様な受精の話をするのだと言う.

1 つの命が誕生するには, 1 匹の精子と 1 つの排卵された卵子が出会う事が総ての始まりだ.

受精において, 2 千万 - 4 千万の精子がたった 1 つの卵子を目指す熾烈な競争が, 女性の体の中で繰り広げられる.

2 千万倍以上の倍率を勝ち抜く精子の優秀さは勿論だが, 排卵される卵子も飛び切りの選りすぐりだ.

40 年生理があると仮定すると, 1 年に 12 回排卵があるので, 約 500 個の卵が妊娠可能期間に存在する. 実は, この 500 個も厳選されている.

思春期前後には 30 万個の卵があり, そこから僅か 500 個が 1 個ずつ出てくる. その中の 1 つが命になるのだ.

処が話はこれに止まらない.

妊娠 16 - 20 週の女性のお腹にいる女の子の卵巣には既に 600 万 - 700 万個の卵があり, 出生までに 100 万 - 200 万個にまで選別され, これらの中から思春期を迎える頃の 30 万個が選ばれる.

詰り, 妊娠した女性は既に 「孫」 を宿しているのだ.

この事実に生命の神秘や命の尊さ, 命の繋がりを感じる.

また 1 つの命が誕生するには, 壮大なスケールから作り上げられるのだという事を改めて感じる.

講演の後, 後日, 感想文を読み, 「命の大切さと女性としての自分を見直すだけでなく, 自分が生まれてきた意味を考える機会になった」 と言う感想が寄せられる事が多い様だ.

森山先生は, 「生命の神秘を伝え続ける事が, 命の大切さを念頭においた更生や矯正の一助となり, 産婦人科医の使命の一つだ」 と感じていると言う.

それにしても, 精子と卵子とが受精に至るまでには, 気の遠くなる様な 「生存競争」 に競り勝って行かねばならない事はしっていたものの, 妊娠した女性が, 既に 「孫」 を宿している, と言う事実までは知らなかった.

誠にもって, 自然の摂理には, 今更のように驚くばかりである.

Have a nice day!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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