例外のない規則はない!2012/03/15 02:56

今年に入って, 札幌の 40 代の姉妹に始まり, 「孤独死」 ならぬ 「孤立死」 が相次いでいる.

立川市では, 45 歳の母親がくも膜下出血で急死し, 知的障害を抱えていた 4 歳の男児が助けを求められないまま衰弱死を遂げた (らしい). 発見されたのは, 死後 1 - 2 ヶ月を経過してからであった.

その後 1 ヶ月も経たないうちに, 同じ立川で, 95 歳の母親と 65 歳の娘とが 「孤立死」 しているのが発見された. このケースは, 娘の病死により母親が餓死した様だ.

そして今度は足立区でも 「孤立死」 が発見されている.

行政が, 縦割りの受付窓口になっている弊害と, プライバシーの問題を杓子定規に解釈して, 助けられるべき命も助けられなかった, と言う感を否めない.

命に関る問題であっても, 行政は 「機転を利かす」 というか, 困窮者を 「人間として」 その全体像を視ていなかった様だ.

地域社会の繋がりが希薄になっている昨今, 独り暮しの高齢者が 「孤独死」 を遂げるのみではなく, "家族" でさえも 「孤立死」 する世の中になったと言う現実には, 誰しも 「このままでいい筈はない」 と感じているのではないだろうか.

東日本大震災とそれに続く原発事故から 1 年. 昨年の大災害で, これまでの自分の生き方を見詰め直した人が沢山いた様だ.

そして 「人は独りでは生きて行けない. 生かされているのだ. もっと人と人との "絆" を大切にして行きたい」 との想いをつよくしたのではないだろうか.

高度 IT 社会においては, 個人情報保護も当然であるが, 過ぎたるは及ばざるが如しで, 昨今は, 少々, 「無縁社会」 へと, その振り子が振れ過ぎていたのではないだろうか.

法律と言うものは, 本来, 人間の幸福のために存在するものである筈だ.

個人情報保護法が 「無縁社会」 に拍車を掛けているとすれば, それは本末転倒と言わざるを得ない.

厚労省を初め, 関係する行政機関は今回の 「孤立死」 事件を契機に, もっと柔軟で, 臨機応変な対応が出来る様, 規則の見直しを行う様であるが, 当然の事であろう.

然し, 「孤立死」 は単に行政だけで解決できる問題とも思えない. 「孤立死」 に限らず, 地域社会, コミュニティーとしても対応して行かねばならない問題が色々ある様に思われる.

「遠くの親戚より, 近くの他人」 と言う言葉がある.

その意味で, 人間は, "いい意味で", もっと 「(温かみのある) お節介」 であるべきなのかも知れない. 真の意味での 「思い遣り」 である.

Have a nice day!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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