「今どき健康学」 と 『養生訓』2012/05/08 02:59

江戸川大学の中村 雅美教授が, 日経の日曜版に 「今どき健康学」 と言うコラムを連載している事は, 既に何度か紹介した.

同コラムで, 中村先生が, 貝原 益軒の 『養生訓』 の一説について, 次の様に言及していた.

「食は身をやしなふ物なり. 身を養ふ物を以, かへつて身をそこなふべからず」

よく知られた貝原益軒の 『養生訓』 の一節だ.

この書でも健康に関して食事の大切さを強調している.

300 年ほど前に書かれた 『養生訓』 は 「あれをしてはいけない. 食べてよいものはこれとこれ」 というように、「しては (食べては) いけない」 のオンパレードで息が詰まるというむきがあるが, 忠実に守っている人も多い.

『養生訓』 は現代にも生きている.

「晩食は朝食より少なくすべし」. 「朝食いまだ消化せずんば, 昼食すべからず」 と.

夕食 (晩食) は消化しにくいから少ないほうがよい. 同様に, 朝食を食べ過ぎたなと思ったら, 昼食はほどほどに, という意味だろう.

朝食については以前から賛否両論がある.

「栄養のバランスや, 一日に摂るカロリーを考えると朝食を欠かせない」 や 「塩気の濃い伝統的な朝食は, 日本人の大半が朝早くから活動する農業に従事していたから」 という意見など色々だ.

ダイエットのために朝食を抜く人もいる.

夜遅くまで活動していて, 朝は遅い現代では朝食を抜く人が増えているというが, 軽くてもよいから何か腹に入れておいた方がよい.

朝食を抜くと, 何か体に力が入らないような気がするからだ.

大塚製薬が 2011 年に就職した新社会人の男女約 1000 人を対象に, 朝食を摂っているかどうかを調べた結果を報告している.

「平日は朝食を食べる」 という人が 84.8%, 就活で飛び回っているときでも 61.4% が毎日摂っていた. 最早習慣になっていることを窺わせる.

朝食を摂る理由では 「朝食を食べないと昼食までもたないから」 が 66.1%, (男性 55.9%, 女性 76.2%) で 1 位だった.

理想とする朝食については, 男性は 「栄養のバランスが良い」 (42.5%), 女性は 「腹もちが良い」 (54.6%) がそれぞれトップだった.

朝食を摂る場所は自宅が圧倒的に多いが, 中には電車やバスの中という人もいる.

朝の電車の中で, 駅前のコンビニで買ったと思われるサンドイッチやおにぎりを食べている人が増えている.

この人は前の日, 夜遅くまで遊んでいたのかなと思うのは私だけだろうか.

上記を読んで, 食事の大切さについて, 改めて見直した人も少なくないのではないだろうか?

Have a nice day!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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