「体内時計」 と 「心の健康」2012/05/13 03:36

昨日に引き続き, 「体内時計」 について述べる.

今や, 心の病は大きな社会問題となっている. 大なり小なり, ストレスを抱えている人は 「心の病」 となる種を持っていると言える.

これに関し, 江戸川大学の中村 雅美教授が, 日経の連載コラム 「今どき健康学」 で興味あるアドバイスをしている. 以下, 引用である.

「心の健康のためにも, 睡眠など生体リズムをきちんと保つ事が大切だ」 と言うのは, 久留米大学医学部の内村 直尚教授 (神経精神医学).

私たちを初め, 生物には生体リズムという周期的な機能が備わる.

約 1 日の周期の日周リズムで, 眠りや目覚め, 体温, 交感神経を初めとする自律神経の働きなどはこのリズムで動く.

日周リズムは 25 時間周期で働いているが,これは明暗 (昼と夜), 通勤・通学などの社会的活動, 運動, 食事, 温度や夜の人工的な光などの環境によって 24 時間の生体リズムとして調節される.

朝目覚めるときにリセットされる.

朝起きると, 体温や血圧が上がり始め, 食欲を刺激するホルモンなどが分泌されて, 徐々に活動に適した体制になる.

この点でいえば, 深夜煌々と灯りをつけるコンビニエンスストアなどは生体リズムを乱す事になる.

一方, お年寄りなどが朝起きてデイケアセンターに行くことは規則正しい食事と適度な運動があり, 生体リズム維持の面から合理的と言える.

心の健康を保つもう一つの要因は, 精神的なストレスをうまくコントロールすること.

ストレスは血圧の上昇や下痢など肉体的な変化を齎す事が多い. 心身症などの "病" にも関与する.

ストレスのコントロールは難しくなく, ある程度年齢をとると自然に備わる.

特定非営利活動法人 (NPO 法人) の 「生活・福祉環境づくり 21」 が纏めた 「高齢社会の 『生・活 (いき・いき)』 事典」 によると、それは 「(相手の言っていることを) 受け流す」 「(ストレスを) 時にはよい刺激と受け取る」 「リラックスタイムで心身を解す」 「よく笑い、よく泣く」 「趣味や仲間をつくる」 「他人と比べない」 である。

要は自分の身の丈を知り, 他人と比べて動揺する事がなく, 巡り合いに感謝する事だ.

これは高齢者の心の健康を保つ秘訣だが, 若い人にも言える.

心の健康は状況に応じて問題の解決が出来る事 (知的健康) のほかに, 自分の感情に気づく事 (情緒的健康), 他人や社会とよい関係が作れる事 (社会的健康), 人生の目的を見つけ主体的に生きる事 (人間的健康) が揃って成就する事を忘れてはならない.

以上であるが, 健康には, 知的, 情緒的, 社会的, そして人間的, と, 4 つの側面が総て揃わねばならない, との説は, 私には新鮮であった.

Have a nice weekend!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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