温泉健康法2012/05/24 02:10

日本人たるもの, 温泉の嫌いな人はいないのではないだろうか?

火山国の日本では, 太古の昔から, 多くの温泉が 「湯治場」 として, 病気の療養に活用されてきた.

『温泉お風呂健康法』 (講談社) の著者, 植田 理彦 (ミチヒコ) 先生は, (社) 民間活力開発機構・温泉療養システム研究会会長として, テレビやラジオなどで活躍されておられるので, 「温泉療法医」, 俗に, 「温泉博士」 として著名なお方である.

その植田先生が上記の著書で, 効果的な温泉入浴法について, 以下のアドバイスしている.

いきなり熱い湯に入ると血圧が急激に上昇し, 身体が温まるに連れて血管が拡がると, 今度は血圧が下がる.

また, 汗を掻いて濃縮された血液が, 入浴後に血管が収縮する事で, 固まり易くなる,

その為, 入浴後に脳梗塞や心筋梗塞を発症する原因となる.

入浴は軽く汗ばむ程度にして, 入浴後は必ず水分を摂る様にする事が大切.

全身浴の場合は, お相撲さん 2 人分ほどの重さの水圧が全身に懸るので, 息苦しさを感ずる人もいる.

西洋式バスタブの様に水深を浅く湯を張って, 寝湯の恰好で湯船に浸かるのもコツである, との事だそうだ.

1) 温泉への入浴回数は 1 日 3 回, 1 回 20 分程度にする.
2) 先ず, 湯桶で 「かかり湯」 を充分に行い, 急激な血圧の変動を抑える.
3) 次に, 半身浴で身体を湯に慣らしてから全身浴を 2 - 3 分程度に抑える.
4) 全身浴から, 湯槽の縁を枕にして, 身体を浮かせた姿勢でお湯に浸る. こうする事で, 水圧の影響から心肺の負担を軽減できる.
5) ほんのり汗ばんだら, 一旦, 浴槽から出て, 休息を取り, また湯に入る.
6) 入浴後はコップ 1 杯の水を飲み, 充分な休息を取る.

腰痛や肩凝りの人向けには, 筋弛緩作用や末梢血管拡張作用があるとされる 「塩化物泉」 が適している.

動脈硬化の人には, 血液に多くの酸素を送り込む作用があるとされる 「硫黄塩泉」 が適している.

高血圧の人には, 炭酸ガスが溶け込み, 末梢血管を拡張して, 血液の循環を促す, 「二酸化炭素泉」 や 「硫黄塩泉」 が適している.

皮膚疾患を患っている人には, アルカリ性で, 皮膚の角質を柔らかくし, 肌を滑らかにする, 通称, 「美人の湯 = 炭酸水素塩泉」や, 硫黄臭がする「硫黄泉」 「硫化水素泉」 が適している.

貧血やリウマチの人には, 鉄を含んで刺激の強い泉質で, 造血作用を持つとされる 「鉄泉」 がお勧めである.

入浴の常識として, 身体が熱っぽい時, 病気が進行している時, 急性症状の見られる時, そして酩酊状態の時などは, 入浴を控えるべきである.

以上が, 植田先生の説く 『温泉お風呂健康法』 である.

Have a nice day!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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