悪化を辿る 「高齢者虐待」2012/05/30 02:10

過日, 高齢者虐待が過去最高の件数になった, と報道されていた.

高齢者虐待防止法が施行されたのが 平成 18 年度 (2006 年度) で, それ以降, 厚労省が毎年度調査を行ってきている.

2010 年度は, 家族や親族, 同居人など, 高齢者の世話をする養護者による虐待に関する相談・通報は, 前年度比 8.2% 増の 2 万 5315 件.

このうち自治体が訪問調査などで 「虐待があった」 と判断したのは 1 万 6668 件で, 同 6.7% 増えたと言う.

加害者は, 「息子」 が 42.6% で最も多く, 「夫」 が 16.9%, 「娘」 が 15.6% と続いている.

虐待の内容 (複数回答) は, 暴力を振るう 「身体的虐待」 が 63.4%, 暴言などによる 「心理的虐待」 が 39.0% を占めているらしい.

また, 虐待で死亡した 21 人のうち 10 人が 「養護者による殺人」 で, 残りはネグレクト (介護放棄), 無理心中などだそうである.

高齢者の介護は終りが見え難いだけに, ともすると養護者は孤独に陥ってしまい, 虐待に走ってしまう様だ.

今後, 日本は, ますます超高齢化社会に進んでいく訳であるが, 介護保険法が施行されたのが, 平成 9 年 11 月であるから, 今年で 15 年目になる.

然し乍ら, 介護施設の活用には, まだまだ多くの行政上の課題が山積している.

処で, 話は変るが, 今日 30 日に, 野田 - 小沢会談が行われる.

私には, 無駄な会談であるとしか思えないが, 野田サンが小沢サンを切り捨てるための儀式であるなら, それなりに納得が行かぬでもない.

野田サンの 「不退転の決意」 が本物であるなら, そうあるべきであろう.

野田サンは, 国家国民を取るのか, 民主党 (の分裂回避) を選ぶのか?

果して, 福祉と税の一体改革の行方はどうなるのか?

小沢サンは, 何を根拠に増税反対論を唱えているのか, 例の如く, 本意を明らかにはしない.

が, 国民が高福祉を望むなら, 高負担はやむを得ない処であろう. ギリシャを初めとするヨーロッパ各国の財政破綻は, 決して 「対岸の火事」 ではないのである.

「増税の前にやる事がある」 と何時までも繰返しているのではなく, それを含めて, 何時までに, 何を如何する, と筋道を付ける Grand Designを示すのがリーダーだ.

それもせず, 単に選挙目当てで, 増税反対を唱えるのは, 国民をたぶらかしているのに等しい.

今の国会で, 50 年, 100 年後の日本を考えている政治家は何人いるのだろう?

せめて, 5 年後, 10 年後の日本の在るべき姿を描いた場合, 野田サンと小沢サンとでは, どちらが真に国民のためを考えているのか?

政治に頼る事が出来ない以上, 結局は,「健康寿命」 を可能な限り維持出来る様, 個人として, 自助努力を続ける事が最低限必要だ.

Have a nice day!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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