健康小話

面白い本が出版されたものである.

著者はﾐｸﾛ経済学･日本経済論を専門とする一橋大学の教授である.

自身はかつてﾍﾋﾞｰｽﾓｰｶｰだったが, 14 年前に禁煙に成功したのだと言う.

そこで, 「禁煙はしたいが, 禁煙出来ない」 多くの人たちのために力になれたら, との思いからこの本を書いたのだそうだ.

著者は, 海外の論文を数多く読み込み, 喫煙に関する経済学的分析を体系的に展開したのがこの本である.

多くの人がたばこを買いだめせず一箱ずつ買うのは, 時間費用を引き上げて過剰喫煙を抑制するためであり, たばこ増税に賛成する喫煙者が少なくないのは, 自身の禁煙･節煙に都合がよいからである, と分析する.

喫煙が健康に良くないのは万人の知る処である.

にも拘らず, なぜ人は喫煙するのか?

喫煙の経済学では 「複数の自己が存在する一個人」 など様々な理論ﾓﾃﾞﾙが登場したり, 自身の成功体験を踏まえた "経済学的禁煙法" も紹介している.

まず喫煙に由来する疾病の発病率低下, 金銭的･時間的費用の節約といった禁煙の 「便益」 を頭に刻み込む.

その上で, 3 連休前日の夕方からたばこを断つ.

翌朝目覚めた時点で半日ほど喫煙から離れており, ここで諦めるのは勿体無いと思うようにする.

そして, 禁煙で最も辛い最初の 3 日間を仕事のｽﾄﾚｽなく過ごす, という手法である.

禁煙できないで, お悩みの方は一読し, 然る後, 禁煙に挑戦してみては如何だろうか?

Have a nice day!
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はり・きゅう・ﾏｯｻｰｼﾞ トミイ
http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html
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