「2012 年版犯罪被害者白書」2012/06/29 03:33

この程, 政府が閣議決定した 「2012 年犯罪被害者白書」 なるものの概要が明らかにされた.

それによると, 性暴力被害者の 67.9% が被害をどこにも相談していない事が分ったのである.

内閣府が, 全国の成年男女 5 千人に行った調査結果をもとに白書は纏められていると言う.

有効回答の女性 1751 人のうち 134 人 (7.7%) が 「無理やり性交された経験がある」 と回答.

相談先 (複数回答) は友人・知人が 18.7% で最も多く, 警察への連絡・相談は 3.7% にとどまっている.

そして, どこにも相談していない被害者は 67.9% に達しているのである.

相談しなかった理由 (複数回答) は 「恥ずかしくて言えなかった」 が 46.2% で最多.

以下 「思い出したくなかった」 22.0%, 「自分さえ我慢すれば, このままやっていけると思った」 20.9%, 「どこに相談してよいのか分らなかった」 17.6%, の順だったと言う.

また, 白書では, 配慮が欠けた言動による 「二次被害」 を訴える被害者の声も少なくない事も明らかにされている.

二次被害とは, 「複数の刑事から, 被害の詳しい内容や犯人の特徴を何度も聞かれた」り, 「自らが被害者役となった実況見分」 などにより, 被害に遭った時のショッを強制的に何度も蘇らせられ, トラウマがより強いものとなってしまうことなどを指す.

白書では, 「被害者に良かれと思ってかける何気ない言葉が二次被害に繋がっている」 と報告している.

このため, 警察庁は 1996 年制定の 「被害者対策要綱」 で, 性暴力被害者への対応に女性を活用する方針を打ち出してはいる.

女性警察官などが性犯罪に遭った女性への事情聴取や心のケアに当る 「性犯罪指定捜査員等」 は 11 年度に全国で 6494 人. 10 年間で約 1.9 倍に増加している.

警察庁は 「女性捜査員ならではの視点を生かして, 二次被害は防ぎながら, 事件の解決に必要な証言を得る事ができれば」 との考えを持っている様だだが, 未だまだ体制整備が不十分な様だ.

性犯罪や家庭内暴力 (DV), 或いは, 幼児虐待などには, 法律では規制しきれない問題が沢山内包されているけれども, 対策には, これと言った決め手に欠けるものが多い事を白書は物語っている.

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