腰痛の大半はストレスが原因! (2)2012/07/31 02:32

処で, 腰が痛い → 活動低下 → 家族・医師の不理解 → もっと痛い, と言う現象を 「痛みの悪循環」 と福島県立医科大学の研究チームでは呼んでいると言う.

こうした腰痛患者が陥り易い一つ一つの要素が, それぞれ患者に大きなストレスとなり, 本来脳に備わっている鎮痛システムが働かなくなり, 痛みが増加している, と解析している.

従って, 同大学整形外科の紺野教授は, この悪循環の連鎖を断ち切ることで, 脳が正常な働きを取り戻し, 痛みが治まると考えており, 整形外科医だけでなく, 精神科医や社会福祉士など, 様々な専門家がチームを組んで, 治療に当っていると言う.

悪循環の連鎖を断ち切る, 治療の一例として, 原因不明の腰痛に苦しむ, 或る女性の患者さんが紹介されていた.

ご主人が, 仔犬を買ってきたので, その女性患者さんは仔犬に餌を与えたり, 世話をしたりする中で, 腰の痛みを考える事が減り, 活動量が増えた事で, 痛みの悪循環から抜け出し, 脳の鎮痛システムが再び働きだしたのだと言う.

では, 誰にでも出来る, ストレスが原因とされる腰痛対策はあるのか?

紺野教授によると, 鎮痛を司るとされる 「側坐核」 は, 快楽と強く関連する場所であり, 自分の好きな食べ物や音楽, 匂いなどを積極的に取り入れることで, 働きがよくなり, 鎮痛作用が高まるのだそうである.

教授は, 腰が痛いからと言って, 家に閉じ籠って痛みに耐えるのではなく, できるかぎり自分の好きなことをしたり, 考えたりすることが, 腰痛の治療になるという.

この様に, ストレス (気の流れの滞り = 気滞) が多くの病気の原因である, とする東洋医学の基本的考えが, 腰痛のみならず, 他の色々な疾患に於いても, 新たな光を当てられる事を期待したい.

その意味で, 「東洋医学は, メンタルヘルスの維持向上に役立つ」 事, その効用を, もっと知って貰う努力をしなければならない, と心を新たにした次第である.

Have a nice day!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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