李下に冠を正さず2012/10/13 04:20

昨日, 田中 慶秋法相は閣議後の記者会見で, 週刊誌報道で暴露された過去の暴力団関係者との交際を認めた.

然し, 「(会合に) 連れられていったら, 暴力団関係者だったと分った. 大変申し訳ないと思っている. (自らの進退に関しては) 責任 (をとる) よりも, むしろ職務を遂行していきたい. 過去の事だが, 誤解を招いて反省している」 と開き直って, 辞任を否定したのである.

いやしくも, 国の法務大臣の職に在る者が, 知らなかった過去の事だからと言って, 暴力団との親密な交際があった事を一言謝れば, 職務遂行を続けても許されるものなのか? 

「李下に冠を正した」 男なのである.

これでは国民に対する示しがつくまい. 一寸, 国民を馬鹿にしてはいないか? 不愉快極まりない話である.

軽率にも (?) , かかる男を法務大臣に就けた野田サンも, 任命責任を免れないだろう.

先ずは, 人間の付き合いと言うものは, 相手がどんな人間か分らずに, 仲人をしたりはしない筈だからである.  

また, 菅サン, 野田サンを初め, 過去にも, 相手がどんな人間か分らず政治資金を受け取ったりして問題になった閣僚が何人もいた.

バレたら, 貰った金を返せば 「無かったこと」 になって, 事が済む, と言うものではない.

政治家と言うものは, かくも不用意で, 軽率・軽薄な人間なのであろうか? 

玉石混淆と言うが, 昨今の政治家の質の低下は嘆かわしい限りである. 

外交問題で失点を重ね, 「国家の威信」 が損なわれているのも宜なるかな.

今年は, 今頃になって彼岸花が咲いた. けれども, 政治に 「狂い咲き」 は許されないのだ.

Have a nice weekend!
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