難病 ALS, ES 細胞で症状再現2012/12/28 03:39

この程, 全身の筋肉が動かなくなる難病 「ALS (筋萎縮性側索硬化症)」 の症状を再現した細胞を, ヒトの胚性幹細胞 (ES 細胞) から作ることに京都大学の中辻 憲夫教授や饗庭 一博講師らが成功したとの事.

従来の細胞モデルよりもよく再現でき, 病気のメカニズム解明や治療薬の開発に役立つ可能性があるという.

ALS は体を動かす神経が徐々に侵され発症し, 多くの場合, 人工呼吸器による延命措置をする.

詳しい原因は不明で, 有効な治療法はない.

国内の患者は約 8500 人で, 約 9 割は原因を特定できないが, 残りは遺伝性で, うち約 20% に遺伝子 「SODI」 の変異があるという.

研究チームは変異のある SODI を ES 細胞に入れて培養し, 運動神経細胞やグリア細胞などに分化させた.

運動神経細胞で神経の電気信号の通り道である軸索が切れる患者の細胞に似た特徴がみられた.

ALS でみられる細胞死は, 運動神経細胞で通常の細胞に比べ約 20 倍に増加.し, 全ての細胞では約 2 倍に増えたと言う.

ただ, iPS 細胞ではなく, ES 細胞を用いている点が今後の研究を進めるに際して懸念されるが, iPS 細胞で代替する事は, そう大きな困難はないのではないかと考えられる.

これまでの処, 有効な治療法を見出せていない, 難病の ALS であるが, 家族は, 症状に苦しむ患者に劣らず, 悲惨な思いに耐えて行かなければならない事を考えると, 症状の再現が可能となった事で, 是非, 治療法の早期開発に繋げて欲しいものである.

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