類天疱瘡 (ﾙｲﾃﾝﾎﾟｳｿｳ) と 「梅ちゃん先生」 ― 2012/12/31 00:05
この程、親しい知人が難病に罹ってしまった.
耳慣れない病名だが 「水泡性類天疱瘡」 と言う自己免疫性皮膚疾患である.
全身の皮膚に, 広範囲の浮腫性紅斑が生じ, 表皮下に大型の緊満性水疱が多発する. 激しい痒みがあり, 全身状態が悪化することもあるらしい.
代表的なのは 「水泡性類天疱瘡」 であるが, 粘膜類天疱瘡, 後天性表皮水疱症, 妊娠性疱疹など, 幾つかの亜型が存在する由.
60 - 90 歳の高齢者に発症する事が多い様だ. 近年の高齢化社会の進展で患者数は増加傾向にある.
類天疱瘡の疾患群は, その血中の抗表皮基底膜部自己抗体が, 各種の抗原蛋白に結合することにより, 皮膚の表皮と真皮間の細胞接着を傷害し, 水疱を形成する疾患で, 水疱性類天疱瘡において, その自己抗体が病原性を有していると言う.
類天疱瘡の主たる治療法としては, 毎日入浴して皮膚を清潔に保ち, 塗り薬を塗り, ｽﾃﾛｲﾄﾞ藥を内服する.
状況によっては, 大量のｶﾞﾝﾏｸﾞﾛﾌﾞﾘﾝ静注療法も有効で, 副作用も少ない様だ.
全身の水疱形成と糜爛 (ﾋﾞﾗﾝ) のため, 広範囲熱傷と同様に, 全身状態の悪化を生じる.
更に, 免疫抑制療法も相俟って, 全身の糜爛に細菌感染を起こして, 敗血症から, DIC (播種性血管内凝固症候群) を発症し, 死に至る事も少なくないと言う.
また, 著明な口腔内の疼痛のため, 食事の摂取に困難を来し, 栄養ﾄﾞﾘﾝｸの摂取などを必要とする事もあるとの事.
高齢者に好発するため, 胃潰瘍, 糖尿病, 高血圧, 骨粗鬆症, 高ｺﾚｽﾃﾛｰﾙ血症, 高血圧など, ｽﾃﾛｲﾄﾞ内服の副作用としての合併症を併発せぬ様注意が必要の様だ.
私も, 仕事柄, 色々な病気を抱えている患者さんを診る機会が多い.
そのせいもあって, 世の中には, 実に様々な病気が溢れている事を痛感しているが, 年末も押し迫って, 知人が難病を患った事を知り, その想いを新たにした次第である.
処で, この世の中から病気を失くす事は出来ない. 然し, 病気や怪我で苦しむ人の心に少しでも寄り添う事が出来たなら...と思って, 「梅ちゃん先生」は町医者の道を選んだのであった.
昨夜, と言っても, つい先ほどまで, 「梅ちゃん先生」 の総集編が放映されていたが, なかなか考えさせられる処の多いﾄﾞﾗﾏであった.
と言う事で, 今年は 「梅ちゃん先生」 をもって本ﾌﾞﾛｸﾞを締めさせて戴く事にしたいと思います.
とにかく, 人間, 健康第一. 健康でさえあれば, 大抵の困難は乗越える事が出来るものだ. 今年 1 年の自分の健康に感謝!
また, 今年 1 年本ﾌﾞﾛｸﾞを読んで戴いた読者の皆さん, 時によって叱咤激励を有難うございました. 来年も宜しくお付き合い下さい.
では, どうぞよいお年をお迎え下さい!
Have a nice year-end day!
--------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のﾌﾞﾛｸﾞは, はり･きゅう･ﾏｯｻｰｼﾞ ﾄﾐｲ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のﾌﾞﾛｸﾞです.
・鍼･灸･ﾏｯｻｰｼﾞ･按摩･指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
･なお, 診療予約時, 「このﾌﾞﾛｸﾞを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
･往診も承っております.
･心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@tcat.ne.jp)
･English speaking clients are welcomed!
･Premium Healing Oil Massage is available!
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耳慣れない病名だが 「水泡性類天疱瘡」 と言う自己免疫性皮膚疾患である.
全身の皮膚に, 広範囲の浮腫性紅斑が生じ, 表皮下に大型の緊満性水疱が多発する. 激しい痒みがあり, 全身状態が悪化することもあるらしい.
代表的なのは 「水泡性類天疱瘡」 であるが, 粘膜類天疱瘡, 後天性表皮水疱症, 妊娠性疱疹など, 幾つかの亜型が存在する由.
60 - 90 歳の高齢者に発症する事が多い様だ. 近年の高齢化社会の進展で患者数は増加傾向にある.
類天疱瘡の疾患群は, その血中の抗表皮基底膜部自己抗体が, 各種の抗原蛋白に結合することにより, 皮膚の表皮と真皮間の細胞接着を傷害し, 水疱を形成する疾患で, 水疱性類天疱瘡において, その自己抗体が病原性を有していると言う.
類天疱瘡の主たる治療法としては, 毎日入浴して皮膚を清潔に保ち, 塗り薬を塗り, ｽﾃﾛｲﾄﾞ藥を内服する.
状況によっては, 大量のｶﾞﾝﾏｸﾞﾛﾌﾞﾘﾝ静注療法も有効で, 副作用も少ない様だ.
全身の水疱形成と糜爛 (ﾋﾞﾗﾝ) のため, 広範囲熱傷と同様に, 全身状態の悪化を生じる.
更に, 免疫抑制療法も相俟って, 全身の糜爛に細菌感染を起こして, 敗血症から, DIC (播種性血管内凝固症候群) を発症し, 死に至る事も少なくないと言う.
また, 著明な口腔内の疼痛のため, 食事の摂取に困難を来し, 栄養ﾄﾞﾘﾝｸの摂取などを必要とする事もあるとの事.
高齢者に好発するため, 胃潰瘍, 糖尿病, 高血圧, 骨粗鬆症, 高ｺﾚｽﾃﾛｰﾙ血症, 高血圧など, ｽﾃﾛｲﾄﾞ内服の副作用としての合併症を併発せぬ様注意が必要の様だ.
私も, 仕事柄, 色々な病気を抱えている患者さんを診る機会が多い.
そのせいもあって, 世の中には, 実に様々な病気が溢れている事を痛感しているが, 年末も押し迫って, 知人が難病を患った事を知り, その想いを新たにした次第である.
処で, この世の中から病気を失くす事は出来ない. 然し, 病気や怪我で苦しむ人の心に少しでも寄り添う事が出来たなら...と思って, 「梅ちゃん先生」は町医者の道を選んだのであった.
昨夜, と言っても, つい先ほどまで, 「梅ちゃん先生」 の総集編が放映されていたが, なかなか考えさせられる処の多いﾄﾞﾗﾏであった.
と言う事で, 今年は 「梅ちゃん先生」 をもって本ﾌﾞﾛｸﾞを締めさせて戴く事にしたいと思います.
とにかく, 人間, 健康第一. 健康でさえあれば, 大抵の困難は乗越える事が出来るものだ. 今年 1 年の自分の健康に感謝!
また, 今年 1 年本ﾌﾞﾛｸﾞを読んで戴いた読者の皆さん, 時によって叱咤激励を有難うございました. 来年も宜しくお付き合い下さい.
では, どうぞよいお年をお迎え下さい!
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