老化をもたらす蛋白質2013/01/17 02:47

過日, 老化の原因となる蛋白質を大阪大や北海道大、千葉大などのチームがマウスで特定する事に成功した, との発表がなされている.

高齢マウスの血液中や臓器においては, 幼少マウスよりも増加しており, この蛋白質を作れなくすると, 動脈硬化などが起き難くなったと言う.

年を取ると糖尿病やアルツハイマー病, 癌, 心不全などを発症し易くなる.

この蛋白質はヒトにもあり, 働きを抑える老化防止薬ができれば, これらの病気の予防や治療に繋がる可能性があるとの事.

だが, 体内に侵入した細菌やウイルスを撃退する免疫を担う物質でもあり, 残念ながら, 新薬開発にはまだまだ克服すべき課題も多いらしい.

処で, 中国では古くは秦の始皇帝が不老不死を求め, 徐福をして, 蓬莱国から仙人を連れ帰る (仙薬)を持ち帰る)よう 命じたことが 『史記』 に記録されている.

仙薬を探し出せず, 始皇帝の怒りを恐れた徐福が, そのまま日本に 「亡命」 した, と伝説の謂われにもなっている逸話である.

この様に, 「不老長寿」 は, 或る意味, 太古の昔から追い求められてきた 「究極の物質」 なのである.

不老不死とまでは言わなくとも, 認知症などの疾患の治療に繋がる新薬が早く実用化される事を期待したい処である.

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