渡辺 和子 著 『置かれた場所で咲きなさい』 (幻冬舎)2013/02/10 01:58

カトリックの修道女会を母体とするノートルダム清心学園の渡辺 和子理事長 (85) が書いた, 生き方の指南書 『置かれた場所で咲きなさい』 (幻冬舎 952 円) がベストセラーとなっている様だ.

私もその一人なのだが, 確かに, タイトルに惹かれた読者が多いに違いない.

この本は, 渡辺理事長が学園の卒業生らに贈る 「置かれた所で咲きなさい」 と言う言葉が原案になったとの事.

辛い境遇を嘆くだけでは幸せになれない.

仕方がないと諦めるのではなく, 今, 現在, 存在して居る場所こそが自分の居場所である, と受け止め, 笑顔で花を咲かせる事が大切だ...と, そんな意味であることを同書は伝えている.

今の時代は, 閉塞感が社会を長く覆い, 就職したくとも職は見つからず, たとえ, 頑張って働いたとしても, 不況で所得は一向に上がらない.

ともすれば閉塞感どころか, 投げやりな気分や絶望感へと取って変られ兼ねない.

そんな時代を生きる人々の心を同書は捉えたのではないだろうか, と言うのが, この本を読んだ感想である.

同書で語られる著者の人生も, また, 読者の関心を呼んだのではないかと思われる.

著書では, 軍人だった父を二・二六事件で亡くし, 激務で病を患うなど苦難に襲われながらも, 希望を絶やさず他人の幸せを祈り続ける生き方を実践してきた事が語られている.

「辛い日々も, 笑える日に繋がっている」, 「神は力に余る試練を与えない」 など...自らの体験を交え, 決して押し付けがましくなく, 優しく諭す様に, 普遍性のある言葉が綴られているので, 読者の心にスッと入り込んでくる本である.

処で, 「置かれた場所で咲く」 ためには, コツの様なものがある.

私がかつて宮仕えをしていた会社には ゴッドファーザーと言われていたドンが存在していた. そのドンの言葉に 「苦労を楽しめ」 と言う語録がある.

仕事に限った事ではないが, 自らが 「主体」 となる事で, 苦労を受け容れ, 耐える事を通じて 「成長」 に繋げる事が可能となる.

渡辺理事長の訓えも, 基本的には同じ事を言っている.

今, 現在, 自分が置かれている場所こそが居場所である, と受け止めるには, 自分がそこで "脇役" ではなく, "主役" になる気構えを持てるか如何かなのである.

Have a nice weekend!
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