認知症の進行を抑止する新薬2013/02/13 03:47

これまで認知症の治療薬と言えば, 症状の悪化を遅らせる効果のものが中心だった.

けれども, 漸くというか, 症状の進行を止める薬効のものが開発途上に有る様だ.

製薬大手が新型の認知症治療薬の開発に着手したのである.

エーザイは, 症状の進行を止める新薬の開発を目標に, 2016 年度にも承認申請を目指す計画だと言う.

また, 武田薬品工業は, 認知機能を回復させる可能性がある新薬の開発に入っている由.

物忘れや記憶障害などの症状が起きるアルツハイマー型認知症 (アルツハイマー病) 患者の脳内では, 一般的に蛋白質の一種である 「βアミロイド」 が多く発生しているとされる.

エーザイの新薬候補は, βアミロイドの生成を抑え, 症状の悪化を止める効果が期待されているらしい.

米国で実施した安全性を確かめる初期段階の臨床試験 (治験) では, βアミロイドの減少効果を確認できたと言う.

今後は実際にアルツハイマー患者へ投与し, 効果などを検証する.

順調に進めば 16 - 17 年度に日米での承認申請を目指す. バイオ医薬品も開発しているらしい.

アルツハイマー患者は, 糖の一種 「グルコース」 の脳内での利用が低下しているケースが確認されている.

然るに, 武田はグルコースの利用改善に繋がる可能性を持つ新薬候補の安全を確認する治験を始めている.

人工的にアルツハイマー病にしたマウスに新薬候補を投与した実験で, 物体を認知する機能が改善したと言う.

計画では, 安全性などを確認できれば 14 年度に患者へ投与し, 効果を確かめる段階に移る様だ.

順調に進めば 20 年以降に発売できる可能性があると言う.

武田は遺伝子変異を調べてアルツハイマー病になる可能性が高い人を見つける診断薬や, アルツハイマー病を予防する薬の治験も進めている様だ.

認知症の治療ではエーザイが開発した医薬品 「アリセプト」 を投与する事がこれまでは一般的だ.

アリセプトは脳内での神経伝達の機能を高めることで, 症状の悪化を遅らせる事ができる.

但し, 認知症の進行を完全に止める効果はなく, 新たな薬を求める声が医療現場から出ていたのである.

厚生労働省の推計では認知症を患う国内の高齢者は 200 万人強とされる.

但し, 医療機関を受診していない人も多く, 実際に治療薬を服用しているのは半数程度にとどまるとの見方もある.

認知症の発症を防ぎ, 進行を抑制できる新薬の開発は時代の必然だったのである.

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