働かない 「働きアリ」2013/06/01 03:54

イソップ物語 「アリとキリギリス」 で周知の如く, アリは働き者の代表選手として通っている.

処が, アリの中にも, その一部に殆ど働かないアリがいると言うのである.

その訳を北海道大学の長谷川 英祐准教授らが突き止めたと言う.

同じ働きアリでも, 仕事に向かう反応の強さが 1 匹ずつで僅かに違うという新たな性質が見付かったのである.

真っ先に働きだすアリが多くの仕事を片付け, 出遅れたアリはのんびりしている様に見えるらしい.

なぜ性質を変えているのか? は今後解明すべきナゾである. 答えを探す研究はまだ続く様だ.

「群れの全員が働くと, 同時に疲れ切ってしまうので, 誰かが休んで余力を残しているのかもしれない」 と長谷川准教授は推測しているとの由.

更に, 興味あるのは, 良く働くアリと働かないアリを別々にしても, 再び同じ割合で, 働くアリと働かないアリに分れたと言う.

詰り, 常に一定の割で, 働かないアリが存在する訳である.

研究では, 北海道などにいるシワクシケアリの巣を 7 つ観察している.

1 つの巣には約 150 匹のアリが暮しており, 1 匹ごとに 1 カ月間に見せた 72 回の行動を分析している.

幼虫のエサ遣りや, 掃除など周囲の役に立つ行動を 「労働」 と見做し, 自分の体を舐めるなど労働以外の行動と分けて数えた.

すると, 労働の回数が 1 割以下 (7 回以下) と, 殆ど働かないアリが 10% 存在したのである.

一方, 労働の回数が 4 割以上 (28 回以上) で, 特に熱心に働くアリは 10% 以下だった.

働きアリの年齢は様々だとの事.

生まれてからの日数や卵巣の育ち具合などで働き方が変る, との意見もあったが, 今回の研究では無関係と分かったもの.

似た様な話は, 蜂の集団についても聞いた様な気がする.

蜂の集団にも, 少数ではあるが, 働かない 「働き蜂」 のグループが一定の割合で存在し, その働かないグループを集団から分離すると, その働かない「働き蜂」のグループが, 今度は同じ様な比率で 「働きものの蜂」 と 「働かない蜂」 とのグループに分れるのだと言う.

どなたか, その理由をご存知であればご教示戴きたいものである.

<本日のカット写真 (カワセミ シリーズ) 提供 : 下平 宏 氏>

Have a nice weekend!
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