(1286) 傷ついた脊髄を iPS で治療2013/09/02 02:39

日経によると, 慶応義塾大学の岡野 栄之教授らは, 脊髄損傷の患者を対象に, iPS 細胞を使った再生医療を試みる臨床研究を 2016 年度を目標に始めるらしい.

神経の再生は現代の医学では難しく, 背骨を通る中枢神経が傷付いた脊髄損傷の治療法はなかった事から, iPS 医療の実現が特に期待されていたのである.

臨床研究は, 交通事故やスポーツ事故で脊髄が傷付き 2 - 4 週間経った患者 10 - 20 人が対象になると言う.

山中 伸弥京都大学教授が所長を務める京都大 iPS 細胞研究所から, ヒト iPS 細胞を調達, 神経細胞になる前の 「前駆細胞」 を作り, 凍結保存しておく.

解凍した細胞 500 万 - 1000 万個を損傷した脊髄に移植する.

岡野教授らは, 動物実験で, 脊髄損傷により首から下がマヒしたサルが移植後約 6 週間で歩き回れるようになり, 握力も戻る事を既に確認している.

iPS 細胞を使うと移植後暫くして癌になる恐れもある.

今回は患者本人から作った iPS 細胞を使わないため, 免疫抑制剤で拒絶反応を抑えなければならない様だ.

慶大は 3 月末, 信濃町キャンパス (東京・新宿) に細胞の加工・培養専門施設を開設する.

移植した細胞が癌化するのを防ぐ手法を確立し, 臨床研究に備えると言う.

2 年後をメドに慶大医学部の倫理審査委員会で議論し, 承認後, 国に臨床研究計画を申請.

順調に行けば, 16 年度末にも臨床研究を始めたい意向との由.

夢の医療が, また一歩, 実現に近づく事を期待したい.

本日のカット写真提供 : 下平 宏 氏 (カワセミ・シリーズ)

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