(1318) トドマツとハーブ2013/10/04 03:33

この程, 北海道立総合研究機構林産試験場 (旭川市) の佐藤 真由美研究主任らの研究グループは, トドマツの葉のエキスに血糖値の上昇を抑える効果がある事をラットの実験で確認している.

安全性を確かめながら, 糖尿病治療薬やサプリメントなどの開発を目指す計画の様だ.

同グループによると, インスリンの働きが悪くなると血糖値が上がり易く, 糖尿病の原因となる.

糖尿病のラットを使った実験で, トドマツの葉のエキスを混ぜた餌を食べたラットは, 通常の餌のラットに比べて血糖値の上昇が抑えられた.

分析の結果, エキスに含まれる 「レボピマール酸」 と 「ネオアビエチン酸」 が, インスリンの働きを改善させる事が分ったのである.

更に, 糖尿病治療に現在使われている薬には, 体重増加を招くものもあるが, 今回効果を確認した 2 成分は, 血中の脂質濃度を抑える働きがあり, 佐藤主任は 「副作用の少ない薬の開発に応用できる」 とコメントしている.

化学メーカーの日油 (東京・渋谷) との共同研究で, 製品化の権利に関する特許を出願中と言う.

また, ここ数年, サケの漁獲量が減少傾向にあるが, それは養殖して放流した稚魚が, 寄生虫に冒され易く, 回遊中に多くが死んでしまうのが原因だと言う.

寄生虫が付き易くなったのは, 養殖でホルマリンの使用を禁止されて以降との事で, 北海道中標津町にある 「さけます・内水面水産試験場」 ではホルマリンに替るものを研究してきたが, 地元北海道で採れるハーブであるハッカに注目.

ハッカから抽出した油を餌に混ぜてサケの稚魚に与えた処, 通常の餌で育てた場合に較べて, 寄生虫による被害が 1/5 以下に抑えられたと言う.

同水産試験場ではサケの資源量回復に繋がるものと期待を寄せている由.

従来から, ジンジャー, ナツメグ, シナモンなどのハーブ類を養殖サケの餌に混ぜると, 所謂 "養殖臭" が抑えられ美味しいと評判である事から, これらのハーブを餌に混ぜた養殖サケが市場に出廻っている.

過日紹介した様に, ハーブに限らず, カボス鰤やミカン鯛など, 果実を養殖魚の餌に混ぜると味が良くなるため, 高級養殖魚として産地の漁業活性化に貢献しているのである.

本日のカット写真提供 : 下平 宏 氏 (きびたきシリーズ)

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