(1334) 新抗癌剤の耐性患者向け治療法2013/10/20 03:35

今日も引き続き, 日本癌学会学術総会の発表から.

金沢大学病院などは, 新タイプの抗癌剤 「分子標的薬」 が効き難くなった患者を対象にした治療法を開発する事を明らかにした.

使い続けて薬への耐性が出てきた肺癌患者に対し, 皮膚のリンパ腫用既存薬を補助薬として併用する様だ.

治験は 2014 年 5 月からを予定していると言う.

バイオ技術を駆使して開発された分子標的薬は, 手術後に再発した場合など, 治療法のなかった癌患者でも一部で延命効果がある.

それ故, 肺癌や大腸癌, 乳癌などを対象に活用が広がっている.

半面, 1, 2 年使い続けると, 癌細胞が効き難い仕組みを備えてしまうため, 新たな治療法が求められていたのである.

治験には名古屋大学病院, 東北大学病院, 静岡県立静岡がんセンターも参加する.

肺癌の分子標的薬 「イレッサ (一般名ゲフィチニブ)」 が効き難くなった患者の中で, ある特定の蛋白質が遺伝的に少ない 18 人を対象に, 既存薬 「ゾリンザ (同ボリノスタット)」 がイレッサと一緒に投与される.

金沢大の矢野 聖二教授らは, ゾリンザの併用によってイレッサの効果が回復する事を動物実験などで突き止めたと言う.

約 2 年かけて安全性を確認し, 問題がなければ治療効果をみる第 2 段階の治験に移る計画である.

因みに, 分子標的薬の耐性患者に対する治験は国内では初めての様だ.

新薬の開発は, 常に, 「耐性菌」 や 「耐性患者」 出現との闘いなのである.

Have a nice weekend!
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