(1355) 膝の痛みを和らげるには?2013/11/10 03:30

膝の痛みを訴えて来院する患者さんは少なくない. 日常の心掛けで, 膝の痛みを緩和する方法はないものだろうか?

膝の痛みに悩まされている人は全国で 700 万人程いると言われているが, その多くが 「変形性膝関節症」 の人である.

膝関節は, 老化によって膝周囲の筋力が衰えたり, 関節軟骨が磨り減ったりする.

関節軟骨自体には神経が通ってはいないものの, 軟骨が磨り減る時に出るカスの様なものが, 周辺の 「関節包」 を刺激する事から炎症を起こす様になる.

また, 膝関節の内側に炎症が進行してしまう, サイトカインと呼ばれる化学物質が分泌され, 痛みは増悪してしまう事もある.

膝に痛みがあると, 得てして膝を動かさない様にしがちであるが, 膝を動かさないでいると, 筋力が低下し痛みがさらに強くなる, と言った悪循環に陥ってしまう人も稀ではない.

そこで, 2 つだけ誰にでも出来る簡単なエクササイズを紹介する.

1) 下肢のマッサージ

朝, 起掛けに, ベッドか椅子に腰掛けて, 足を肩幅に開き, 手のひらを腿の外側に当てる.

次に, その手の平を密着させたまま, 脚の下の方に向って一直線に足の外側をゆっくりと撫で下ろす.

踝の辺りまで撫でおろしたら, 足の小指側から親指へと, なぞる様に擦って行く.

そこから, 今度は脚の付け根 (股関節部) に向けて, ゆっくりと腿の内側を撫で上げる. この時大きくゆっくりと息を吸い込みながら行うのがコツである.

この上体を前後に屈伸させる運動を, 少なくとも 3 回繰返す事で, 脚の付け根の股関節が柔らかくなり, 起ち座りの動作がスムーズに出来る様になる.

このマッサージで血流も良くなるので, リンパ液の流れも刺激される.

2) 膝に負担を掛けない立ち上がり法

テーブルに両手を置いて, 肘を両横に広く開いて曲げ, お辞儀をする様に, 一旦, 前傾姿勢を取る.

次に, 腕に体重を懸ける様にしながら, 顔をテーブルに近付けて, お尻を持ち上げる.

最後に, 両手で支えて圧しながら腕を伸ばして行き, 身体をゆっくり起して起ち上がる.

慢性的に膝痛に悩まされている人は, この様に立ち上がる事で, 膝に掛かる負担を緩和できるのである.

Have a nice weekend!
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