(1360) スポーツ・バイオメカニクスの世界 (2)2013/11/15 03:16

4) 力があれば何でも出来ると言うのは大ウソ

スポーツをやると言うのは, 「何時どこでどんな風に力を出すのか」 「何時どこで力を抜けばいいのか」 そういう事が分るという事です.

だから, どこで力を入れるか, どこで力を抜かなきゃいけないか, がとても大事になります.

「力さえあれば何でも出来る」 というのは迷信です.

例えば 150 km/h の速球を投げるピッチャー. そのピッチャーと同じ様に筋肉がついている選手がいても, 150 km/h の球を投げられるものではありません.

それは, タイミングが上手く行っていないから... それがスポーツなのだと思います.

5) 機械としてヒトを見ると, みな同じ構造を持っている.

運動するカラダを, 運動する機械だと考える. 見做す... それがスポーツ・バイオメカニクスの基本です.

勿論, 生身の人間ですから, 機械とは随分違う面もありますが, 機械 = ヒトの動作原理を調べるというアプローチをします.

だから 「車は如何やって動くのかな?」 と車をばらすのと同じ様に, 人間の場合も 「中が如何なっているのか?」 を, 如何にかして分ろうと努力しています.

言えるのは 「機械としての構造 (= 骨格) は, 総ての人間でほぼ共通」 という事. 肘の関節が肩の様に自由に動くという人は...脱臼している人しかいません.

6) 「力んではいけない」 と言う, 本当のワケ - 「主働筋」 と 「拮抗筋」

人が動く時, 中心となって働く筋肉を主働筋, 主働筋とは逆の方向に働く筋肉を拮抗筋と呼びます.

腕を曲げた時に力こぶの出る上腕二頭筋は主働筋. その裏側, ヒジからワキにかけての上腕三頭筋が拮抗筋になります.

反対に, 腕を伸ばす時は, 上腕三頭筋が主働筋で, 上腕二頭筋が拮抗筋. 働く方向によって, 同じ筋肉でも呼び名が変るのです.

ゴルフに行って, 1 番のティーグラウンド. 皆が見ています. すると, どこからか 「あいつ力が入っているな」 なんて声が聞こえてくる.

"力が入る" と言うのは 如何いう事なのでしょう.

スポーツって力を入れないと出来ない訳だから, 力が入ってなぜ悪いんだと言う話ですけど...「主働筋」 と 「拮抗筋」 の両方に力が入るのが宜しくない.

文字どおり, 主働筋だけが働いて, 拮抗筋にはリラックスして貰えば良い訳です.

だけど, 緊張すると如何しても両方に力が入ってしまう... そう, 如何しても. それではティーショットも, 上手く飛んではくれません.

Have a nice day!
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