(1368) リウマチ発症の蛋白質発見2013/11/23 02:49

この程, 関節リウマチなどの自己免疫疾患を惹き起こす物質の過剰生産に関与する蛋白質が解明された.

大阪大や京都大などの研究チームが発見したもので, 同チームの岸本 忠三大阪大教授は 「安価な治療薬の開発に繫がる可能性がある」 と期待を寄せている.

自己免疫疾患の患者の血液中では, インターロイキン 6 (IL6) という物質が著しく増えている.

然るに, 同チームは, 蛋白質 「Arid 5a」 が, 細胞内で IL6 を作るのに必要なメッセンジャー RNA (mRNA) と結合し, mRNA が分解されない様にしている事を突き止めたのである.

この様な形で, Arid 5a が分解酵素の作用を阻害し, IL6 が過剰に作られる異常が起きていた訳だ.

また, マウスの実験で Arid 5a を働かなくすると, IL6 生産を促す毒素を投与しても, IL6 の量は普通のマウスより少なくなったと言う.

以前も本ブログで触れたが, 慢性関節リウマチの治療に関しては, 目下, バイオ製剤の抗体医薬が幾つか使われている.

けれども, 抗体医薬の投与は 1 回当り数万円と高価なのが課題となっている.

また, 多くは点滴で投与されるが, 通常, 2 - 3 時間にも及ぶ事から, 患者は体力を消耗し, 投与後はかなり疲労を覚える様である.

なお, 併行して, 鍼灸やマッサージの施術を受ける事で痛みを緩和し QOL (生活の質) の向上を図っている慢性関節リウマチの患者さんは少なくないのである.

何れにせよ, 一日も早く, 更に安価で効果的な治療薬が開発される事を願いたい.

本日のカット写真 : 下平 宏 氏提供 (アオジ シリーズ)

Have a nice weekend!
--------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@tcat.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.
・モニター希望者募集中. (詳細お問合せ下さい.)