(1390) 世界初! iPS 細胞から腎臓組織2013/12/15 01:24

この程, 熊本大の西中村 隆一教授らは, 人の様々な細胞に育つヒト iPS 細胞から, 複雑な立体構造の腎臓組織を作る事に成功した, と発表している.

老廃物を漉しとる 「糸球体」 と, 栄養分や水分を吸収する 「尿細管」 が再現できたと言う.

腎臓移植が必要な患者の皮膚や血液から新たな腎臓組織を作り, 正常な機能を取り戻す再生医療の足掛りとなる成果である.

因みに, iPS 細胞の様な万能細胞から, 腎臓の重要な組織である糸球体と尿細管の立体構造を作ったのは世界初との事.

糖尿病などで腎機能が低下し, 重症になると人工透析が必要となるが, 国内の人工透析患者は 31 万人と言われ, 年間の医療費は 1 兆円に及ぶとされる.

腎臓移植の手法もあるが, 提供者は不足しているのが現状で, 完全な腎臓組織を再生出来れば, 移植に使える可能性がある訳である.

言うまでもなく, 腎臓は血液を濾過して老廃物などを体外に出す働きなどがある. けれども, 哺乳類の腎臓は構造が複雑で, どの様に出来るのかが分っていなかったのである.

研究チームは, 先ず, ヒトの iPS 細胞の培養液に蛋白質などを加え, 下半身の神経や筋肉を作る幹細胞を作製.

次に, 腎臓の素となる細胞に変え, 糸球体と尿細管を持つ腎臓組織に育てたと言う.

然し, マウス実験では尿を作る機能は確認出来なかったらしい.

今後, 完全な腎臓を作るには膀胱と腎臓を繋ぐ 「尿管」 も不可欠で, また, 糸球体や尿細管も 3 カ月の胎児の頃の大きさで, 更に成長させる必要があると言う.

然しながら, 再生医療研究に関する国の行程表では, 再生した腎臓細胞を治療に使う研究は 2022 年以降とされていたが, 大幅に前倒しできる可能性が出てきたのである.

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