(1425) 奈良時代の役人が食べたものは?2014/01/19 03:13

奈良文化財研究所の発表によると, 平城宮跡 (奈良市) で役所が集中していた 「東方官衙地区」 にあった 8 世紀の穴の跡から, ウリやキイチゴなど推定 8 万粒以上に及ぶ大量の種が見付かったと言う.

平城宮でこれほど多くの種が見付かるのは初めてで, 役人の生塵や糞便と見られ, 奈良時代の役人の食生活を物語る貴重な資料となりそうだ, との事.

穴は 1 辺 70 cm, 深さ 30 cm. 採取したコンテナ 4 箱分 (乾燥状態で約 12 リットル) の土を調査した処, 1 箱から野菜や果物など約 40 種類の種実が約 2 万粒確認されたらしい.

総数は 4 箱で 8 万粒を超える様だ.

また, トイレットペーパー代りの木片や, 丸呑みし難いカキやアケビなどの種もあったと言う.

さらに, 当時の記録にはないシソやイチジク属のイタビカズラも出土しているし, 平安時代の法令集 「延喜式」 に貢ぎ物として記された珍しいムベ (アケビの一種) も見付かった由.

調査した芝 康次郎研究員は 「当時の食材は木簡や正倉院文書などに残るが, 実態はよく分っていない. 役人が実際に何をどれだけ食べていたのか, 今後の比較材料にもなる」 と語っていると言う.

夏場の栄養補給源として欠かせない 「枝豆」 は奈良時代から食べられていたと言われているが, 当時の遺跡からこの様な資料が発見され, 当時の食文化や生活様式の一端が明らかになるのは大変に興味深い事である.

平安時代, 宮中医官だった鍼博士, 丹波 康頼によって著わされたとされる日本最古の医学暑 『医心方』 の解読にも役立つ筈である.

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