(1436) iPS で軟骨再生, 「野球肘」など機能回復2014/01/30 02:37

京都大学 iPS 細胞研究所 (山中 伸弥所長) は, iPS 細胞を使った軟骨の再生医療の研究を推進している.

事故やスポーツ障害で, 損傷した関節部分に iPS 細胞から作った軟骨を移植して機能の回復を狙うと言う.

質の高い軟骨を作り出す基盤技術に目処が付いたとしており, 動物実験などで安全性を検証し, 5 - 6 年後の臨床研究を目指している由.

同研究所の妻木 範行教授が責任者になり, 科学技術振興機構と契約を結び, 期間は最長 10 年, 年約 1 億円の支援を受けられると言う.

「野球肘」 など, スポーツでの繰り返し動作は, 関節の軟骨の一部分に損傷を与える.

痛みを生じたり, 損傷が進行したりするが, 研究では損傷部分に iPS 細胞から作った軟骨を移植して元通りにする事を目指す.

推計で, 年間で 100 - 1000 人程度の適用患者が存在する様だ.

現在は, 損傷していない部分の軟骨を採取して培養, 移植する手法があるとの由だが, 軟骨細胞そのものを培養すると 「線維軟骨細胞」 になり, 移植後, 暫く経つと機能が衰え易いと言う課題があったと言う.

然るに, iPS 細胞から作り出せば, 線維軟骨細胞になり難.いため, 従来の課題が解消されるのである

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