(1517) 心のバリアフリー2014/04/21 02:44

2020 年オリンピック・パラリンピック東京大会推進室長でもある平田 竹男早稲田大学教授が, 次の様な事を言っている (日経夕刊 「人間発見」)

早稲田に転身した私には実現したい構想がありました.

通商産業省時代に留学した米ハーバード大学ケネディスクールに設置されていた大学院修士コースで, 社会で忙しく活躍する人向けの 1 年制のものです.

シンガポールのリー・シェンロン首相, 潘 基文国連事務総長など世界のリーダーを輩出しています.

このスポーツ版が日本に必要だと考えました.

サッカー協会の仕事を通じて, 競技と経営の双方に通じたリーダーの育成が急務と痛感したのです.

修士は通常 2 年間かかりますが, 私の研究室では類まれな実績を持つ社会人のために, 夜間と土曜日の集中授業を設け, 短期決戦で 1 年間で研究成果を上げて貰います.

(中略)

一流のスポーツ選手は自分に自信があり頑固です.

それでも粘り強く指導していると, 「カギが開いた」 と思える瞬間があります. 一旦カギが開くと, そこからのスピードは目を見張るほどです.

元々スポーツ選手は反復練習が苦にならないので, コツコツ地道な作業の積み重ねである研究に向いているのです.

佐藤 真海さんは 2011 年の入学です. なぜ欧米と違い日本ではパラリンピックが注目されないのか, が研究テーマでした.

その年はロンドン・パラリンピック走り幅跳びの予選会で世界各地を転戦せねばなりませんでした.

競技と論文作成を両方達成するために, 転戦先で他国の選手に国からのサポート体制などについて取材し, 各国のデータを積み重ねる手法を取る事にしました.

試合会場で英語で積極的に他国選手に話し掛ける様になり, これが彼女の 「カギが開く」 きっかけになりました.

自己記録を更新, ロンドン大会の出場権も獲得し, 同時に素晴しい論文も完成しました.

以上であるが, 成程, ブラジルのリオデジャネイロで開かれたオリンピック招致委員会での佐藤 真海さんの素晴しいスピーチには, この様な背景が隠されていた訳である.

私はこれを読んで納得するものがあったのである.

また, 平井教授は次の様にも述べている.

2020 年には, 障害を持つ方も含め様々な外国人が選手として観客として, 日本にやって来ます.

2025 年には団塊の世代が 75 歳以上の後期高齢者になります. これからの日本に必要なのは, 心のバリアフリーです.

高齢者だけでなくベビーカー利用者にも, 誰もが自然に手を差し伸べ, 気持ちよく過ごせる社会を築けば, 日本は世界から尊敬される国になるでしょう.

確かに, "心のバリア" は多くの人が持っている.

ある意味では, 必要な局面もないではないが, 心のバリアフリーを実現する事が求めれている事は間違いないだろう, とこれにも共感を覚えたのである.

Have a nice day!
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