(1532) 他力本願にさせるな (番外編) - トミー・ジョン手術2014/05/06 03:22

去る 3 月 6 日, 米国スポーツ医学の権威, フランク・ジョーブ先生が 88 歳で亡くなられた.

ジョーブ先生は, 1974 年, 肘の側副靭帯を断裂したドジャースの投手, トミー・ジョンに対し, 損傷した肘の靱帯を切除し, 正常な腱を移植する事により患部の修復を初めて成功させた事で知られている.

然し, 当時は, 肩や肘にメスを入れたら投手人生はお終い, と信じられていたのである.

それ故, 投球に際し, 肘の側副靭帯に大きな負担が掛かる野球の投手がよく受ける損傷, 所謂, 「野球肘」 の修復手術を, "トミー・ジョン手術" と呼ぶ様になった.

日本では, 元巨人の桑田 真澄投手, 元ヤクルトの荒木 大輔投手なども, ジョーブ先生の手術を受けている.

然し, 日本でこのトミー・ジョン手術を最初に受けたのは, 元ロッテの村田 兆治投手である.

彼は, 1983 年渡米し, ジョーブ先生執刀の下, 健側である左手首の腱を, 患側の右肘に移植するトミー・ジョン手術を受け, 以降、略 2 年間をリハビリに費やし, 1984 年シーズン終盤に復帰を果したのである.

翌 1985 年は, 開幕から 11 連勝を挙げるという鮮烈な復活劇を見せた.

そのシーズンは最終的に 17 勝 5 敗の好成績でカムバック賞を受賞, 前年に続くロッテのリーグ 2 位に貢献したのである.

同年から, 中 6 日で日曜日のみに登板する先発ローテーションを取る様になったため, "サンデー兆治" とも呼ばれ, マスコミの話題を誘ったのは今でも語り草となっている.

その村田 兆治投手が, ジョーブ先生の死を悼んで, 次の様に語っている.

ジョーブ先生を訪ねた村田投手に, 先生はこう語ったそうである.

「手術の失敗? それはありましたよ」 と. それで 「ああ, この人なら信用できる」 と村田投手は思ったという.

ジョーブ先生は失敗例を隠さなかったのである.

そこに誠意を見て, 手術への恐れは消えたと言う.

「信頼関係がなければ手術など受けられなかった. 食品偽装などウソが罷り通る世の中に, ジョーブ先生は大切な事を伝えて呉れている」 と村田投手はジョーブ先生を振り返っている.

医師 (我々の場合は, 施術者) と患者の間の信頼関係 (ラポート) が如何に重要か, を教えて呉れるエピソードの一つである.

本日のカット写真提供 : 下平 宏 氏 (カワセミ・シリーズ :「ツー・ショット」)

Have a nice GW holiday!
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