(1544) 千里の道も一歩から (2)2014/05/18 02:43

今月の日経のコラム 「私の履歴書」 は, プロゴルファーのトム・ワトソンが連載している.

16 日付に, 彼は, 次の様に, 日本で経験した感動的な出来事を語っている.

実を言うと, 私は日本の文化に以前から強く惹かれている.

日本人の友人に勧められ, 米国の文化人類学者, ルース・ベネディクトが書いた 「菊と刀」 を読んだ事もある. 日本文化を理解する上で, とても素晴らしい本だと思った.

日本において何よりも私が好ましいと思うのは, 社会における 「長幼の序」, 詰り年長者に敬意を表する慣習である.

年長者にだけでなく, 日本では人々がお互いに敬意を払っている.

勿論, 年長の者が必ずしもより優れた知性を持っている訳ではなく, 国際的な感覚を身に付けている訳でもない.

それでも, 長く人生を過ごしてきた者に一定の敬意を払うという, その姿勢をとても好ましく感じている.

日本については忘れられないエピソードがある.

あれは確か, 世界遺産にもなった富士山の麓で行われる太平洋マスターズ・トーナメントに出場した時の事だったと思う.

試合会場に向かう前, 私は東京で乗車したタクシーに, うっかり上着を置き忘れてしまった.

探している時間もなく, 方法も分らなかった.

取り敢えず現地に向かい, トーナメントの運営担当者に 「タクシーに上着を忘れてしまった」 とだけ告げて, 試合に臨んだ.

ゲームの後, 驚くべき事が私を待ち受けていた.

何とその日のうちに, 上着がトーナメントの開催場所にいる私の手元にきちんと戻って来ているではないか.

この出来事に私はいたく感激した. そして 「これこそ, 人としてあるべき道なのだ」 と思った.

詰り, 他人のものは, その人のものであり, 決して自分のものなどではない, と日本では考えられている.

だから, この時も自然と 「その人の元に戻せるか, やって見ようではないか」 となったのだろう.

こういう考え方を私は大変気に入っている. それこそ, 人間同士の付き合いにおいて, 本来在るべき道なのだと思う.

だから, 私は今でも, 日本という国がとても好きなのである.

以上であるが, 東京五輪が開かれる 2020 年には, 多くの人が海外からやって来る.

「日本はお・も・て・な・しの国」 だと滝川 クリステルさんがスピーチをして以降, "お・も・て・な・し" の言葉は人口に膾炙した.

が, "おもてなし" の基本とは, 他人を思い遣る心である. 

それは, 些細な事, 一寸した事への気配りであり, 換言すれば, 当り前の事を当り前に遣れる, その積み重ねである, と思うのである.

千里の道も, 一歩から.

Have a nice weekend!
--------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@tcat.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.
・モニター希望者募集中. (詳細お問合せ下さい.)