(1566) 副作用を抑えた新糖尿病薬2014/06/09 02:44

年内にも, 副作用を抑えた新しいタイプの糖尿病治療薬が相次いで発売される見通しの様だ.

国内の糖尿病患者数は 12 年で 710 万人と言われ, 世界で 9 番目に多い.

民間調査会社の予測では, 12 年の糖尿病治療薬の国内市場は約 3700 億円だったが, 17 年には 5000 億円を超えると予測されており, 製薬メーカーにとって, 糖尿病治療薬は "有望市場" である事が背景にある.

糖尿病は, 人体のエネルギー源のブドウ糖が筋肉などに取り込まれ難くなり, 血液中に溜まり易くなる症状が出る。

病状が進行すると, 目や腎臓などに異常が起きるなどの合併症を起こすため, 血糖値を適切にコントロールする事が求められる.

例えば, 中外製薬が手掛ける新しい治療薬は 「SGLT 2 阻害薬」 と呼ばれ, 腎臓付近にある糖を体内に再吸収する働きを持つ蛋白質 (SGLT 2) の活動を抑える働きを持つ, とされている.

血中に取り込まれなかった余分な糖分は尿と一緒に排出されるため, 血糖値の上昇が抑えられ, 既存薬と併用する事で効果を高められる上, 体重が増加する副作用も抑えられると言う.

また, 大正製薬では 「ルセオグリフロジン水和物」 を自社開発. 臨床試験 (治験) では, 少量でも血糖値を下げる効果が高い他, 長期間投与しても体重を維持出来ると言う.

その他, アステラス製薬や田辺三菱製薬なども新薬を発売する計画の様だ.

然し, 幾ら副作用が少ないとは言え, 薬に頼るのではなく, バランスの取れた食生活と適度な有酸素運動とにより, 健康を維持向上させたいものである.

「未病を治す」, 言い換えれば, 「病気にならない生き方をする」 のが東洋医学の基本的な考え方なのだ.

Have a nice day!
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